エクセルを使っていると『シートを並べて作業したい』と思ったことはありませんか?
『sheet1』に集計があり、『sheet2』に合計を出す。そんな時に、sheet1とsheet2が並んで見れると便利ですね。
そして【別シートから参照】することで、更にエクセルの作業効率があがります。
今回は、シートを2つ開き参照する方法を解説していきます。
エクセルでシートを並べて作業するように、ワードでも文書を並べて作業することができます。
ワードを2ページ並べて表示する方法を簡単解説!も参考にされてみてください。
◇記事内のエクセル用語◇
sheet(シート) | 表計算ソフトのデータ入力や編集ができるワークシートのこと。シートは束ねてブック単位で保存します。シートの順番やシート名を変更したり、シートの増減も変更できます。 |
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参照 | 表計算ソフト上で、数式に特定のセル番地を指定すること。指定したセル番地の値が変われば、自動的に数式にも反映され計算結果も更新されます。 |
オートフィル | 数式や値を含むセルを基点とし、連続入力することができる機能のこと。日付や曜日、規則性のある値を連続入力することができます。 |
フィルハンドル | オートフィルを使う際にドラッグする■のこと。セルを選ぶと右下に表示される■です。連続データや数式のコピーができます。 |
ドラッグ | マウスの左ボタンを押したまま移動し、目的の場所で左ボタンを離すこと。オートフィルやセル範囲の選択などドラッグで操作できます。 |
※本記事は『OS:Windows10』『Excelのバージョン:2016』を使用しています。
目次
エクセルのシートを2つ開いて表示する方法
今回は、同じブック内のフルーツ売上表を【シートを2つ開いて表示】してみましょう。
解説用フルーツ売上表の見方
上記のようなフルーツ売上表があります。
月ごとの『各フルーツの売上』と『フルーツ売上合計』がわかります。
シートを見てみましょう。『1月売上』から『4月売上』まで月ごとにシートが分かれています。
そして一番右に『売上合計』のシートがあります。
各月の売上金額を売上合計のシートに入力する作業を行います。
しかし、売上合計シートを開くと、1月売上が見れないので、入力するたびにシートを行ったり来たりしないと出来ませんね。
各月と売上合計のシートを並べて入力作業ができれば効率が上がるね!
Dr.オフィス
同じブック内の別シートを並べて表示する
タブを【表示】にして【新しいウィンドウを開く】を選択します↑
同じシートが開きました。エクセルのタイトルバーを見てみましょう。
『フルーツ売上表1』と『フルーツ売上表2』になっています。
さらに【新しいウィンドウを開く】を押してみると、『フルーツ売上表3』『フルーツ売上表4』と同じシートが増えていきます。
【新しいウィンドウを開く】は、ショートカットで表示することもできます。
【Alt→W→N】
を順番に押していくと新しいウィンドウが開きます。
シートを複数同時に開けることで、見比べやデータの入力が簡単になるね!
Dr.オフィス
見やすいように別シートを並べて表示する
先ほど開いた『フルーツ売上表3』『フルーツ売上表4』は消しましょう。
削除は、右上の✖で消すことが出来ます。
『フルーツ売上表1』と『フルーツ売上表2』を並べて表示してみましょう。
【表示】タブを押し、【整列】を選択すると【ウィンドウの整列】ダイアログボックスが表示されました。
【左右に並べて表示】を選択し【OK】を押します。
簡単に『フルーツ売上表1』と『フルーツ売上表2』が並べて表示されましたね↑
1月分の売上を右シートの『売上合計』の別シートに入力します。
『1月分』と『売上合計』のシートを左右それぞれ開きましょう。
月ごとの合計を入力するために、シートを切り替えていると入力ミスや見間違いなどが発生してしまうかも!?でも並べて表示することで格段に見やすくなったね!
Dr.オフィス
別シートから参照する方法
同じブック内のフルーツ売上表をシート別に並べて見やすくなりました。
『売上合計』のシートに各月の売上を参照してみましょう。
『=(イコール)』で簡単参照
右の売上合計に『1月分のりんご売上』を参照しましょう↑
参照するセルを選択
右側の売上合計のセル【B3】を選択します。
【=】イコールを入力します。
参照するセル【D3】を選択します。【=’1月売上’!D3】と表示されました。
キーボードの【Enter】を押すと、1月売上のD3を参照します↑
連続データをオートフィルで簡単作業
売上合計の1月分りんご売上は【=’1月売上’!D3】と参照しています。
オートフィルを使い、バナナや他のフルーツ売上も参照します。
参照したセルをオートフィルする
連続データの基点となるセル【B3(=’1月売上’!D3)】を選択します。
フィルハンドル(選択したセルの右下の■)にマウスポインタを合わせると、マウスポインタが【+】に変わります。
フィルハンドル(■)にマウスポインタを合わせたまま下のドラッグしましょう。
バナナや他フルーツも数式がコピーされました。
縦方向にオートフィルする場合は、フィルハンドル(■)をダブルクリックするだけでも反映するよ! 更にエクセル効率があがるね!
Dr.オフィス
他の月も参照し、オートフィルする
【売上合計】のシートに、残りの【2月】から【4月】までの売上を【参照】し、【オートフィル】します。
1月分のシートの参照と同様に行います。
シートを2つ開き、別シートからの参照が完了
エクセルでシートを2つ開き、並べて見やすくなりました。
そして、同じブック内の別シートから参照し、合計を出すことができました。
売上合計のシートは、各月から売り上げ金額を参照することが出来たね! もし『2月分のりんごの個数に誤りがあった』と気づいた場合、【2月売上】シートを訂正するだけで【売上合計】シートは参照しているので自動で数値が変わるよ!
Dr.オフィス
まとめ
同じブック内の別シートを並べて作業することは、全体を把握することができます。
こっちのシートを見て、あっちのシートを見て。。。とクリックしていると、見間違えや、ミスをしてしまうかもしれません。
ミスを避けるためにも全体を見るようにすることは、とてもお勧めです。
そして、参照やオートフィルの機能も、とても便利な機能ですね。
全体を見ながら、便利な機能も使い作業することでミスをなくし、
効率よく仕事を進めることができますね!
ワードでも文書を並べて作業することができるのでワードを2ページ並べて表示する方法を簡単解説!も参考にされてみてくださいね。