
エクセル初心者
エクセルの罫線をちゃんと使いこなせるようになりたいな。部長に見せても恥ずかしくないような、キレイな表を作りたいんだ。
罫線は、エクセルで見やすい表を作りたいならマストだよ!
罫線を使って見やすい表を作れるように、僕が基本のキからレクチャーするね。一緒にやってみよう!

Dr.オフィス
本記事では、罫線の使い方を基本から応用まで徹底的に解説しています。
最後まで読めば、罫線に関するトラブルにも落ち着いて対処できるようになりますよ。
- 罫線を引く範囲を指定する
- 「ホーム」タブの「罫線」メニューから好みの罫線を選ぶ
MOS Excelエキスパートの私が、エクセルの罫線の使い方を基礎から丁寧に解説するよ!

Dr.オフィス
罫線の使い方ひとつで、エクセルの表を使った資料が大きくグレードアップします。
罫線を使いこなして、上司やお客さんをアッと言わせる資料を作れるようになりましょう。
※本記事は『OS:Windows11』画像は『Excelのバージョン:Microsoft365』を使用しています。
目次
エクセルを使った罫線の引き方は3通り
エクセルで罫線を引くには、次の3つの方法があります。
- 「罫線」メニューから好みの罫線を選ぶ
- シート上に直接マウスで罫線を引く
- セルの書式設定を使う
どの方法もシンプルなので、ぜひ覚えて使いこなせるようになりましょう。
「罫線」メニューから好みの罫線を選ぶ方法
最初に、「ホーム」タブの「罫線」メニューから、好みの罫線を直接選ぶ方法を紹介します。
初めに罫線を引く範囲を指定してから好みの罫線を選ぶので、エクセルで罫線を使い慣れていない方にはオススメの方法です。
それでは、罫線の引き方を順番に確認してみましょう。
- STEP
罫線を引く範囲を指定する
罫線を引く範囲を選択する 初めに、エクセルのシート上で罫線を引きたい範囲のセルを指定します。
上の画像では、「営業報告書(2月分)」のうち、タイトルを除いた表の部分だけを選択しています。
- 罫線を引く範囲の左上端のセルをマウスでクリック
- マウスをクリックしたまま、罫線を引きたい範囲を覆うようにマウスを右下へドラッグする
- マウスから指を離す
- STEP
「ホーム」タブの「罫線」メニューから好みの罫線を選ぶ
好みの罫線を選ぶ 罫線を引く範囲を選択した状態で、「罫線」メニューから好みの罫線を指定します。
今回は、「格子」という種類の罫線を選びましょう。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「罫線」のアイコンの右側の矢印をクリックし、プルダウンメニューを開く
- 好みの罫線を選ぶ
「罫線」メニューには、よく使う罫線の種類がそろっているよ。慣れてきたら、色々な罫線を試してみよう!
Dr.オフィス
- STEP
選択した範囲全体に格子状の罫線を引くことができた
罫線を格子状に引くことができた STEP1で選択した範囲に、格子状の罫線を引くことができました。
なお、格子状に罫線を引きたい場合や、表の外枠だけに罫線を引きたい場合は、次から紹介する方法もぜひ参考にしてみてください。
シート上に直接マウスで罫線を引く方法
次に紹介するのは、マウスを使ってエクセルのシートに直接罫線を引いていく方法です。
この方法は、罫線を格子状に引きたい場合や、表の外枠だけ罫線を引きたい場合にオススメです。
次から、具体的な手順を見てみましょう。
- STEP
「ホーム」タブの「罫線」メニューから「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」を選ぶ
「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」を選ぶ 「ホーム」タブの「罫線」メニューから、「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」を選択します。
表の外枠だけに罫線を引きたい場合は「罫線の作成」を、表全体に格子状の罫線を引きたい場合は「罫線グリッドの作成」をクリックしましょう。
今回は、表全体に格子状の罫線を引きたいので、「罫線グリッドの作成」を選んでください。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「罫線」のアイコンの右側にある矢印をクリックし、プルダウンメニューを表示する
- 「罫線グリッドの作成」を選択
- STEP
エクセルのシート上に直接マウスで罫線を引く
エクセルのシート上にマウスで罫線を引く 「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」を選択すると、エクセルのシート上のカーソルがペンの形になります。
この状態で、シート上にマウスで罫線を引いていきましょう。
上の画像は、「営業報告書(2月分)」の表全体に罫線を格子状に引くところです。
- 罫線を引きたい部分の左上端のセルをマウスでクリックする
- マウスをクリックしたまま、表全体に罫線が引かれるまでマウスを右下へドラッグ
- マウスから指を離す
マウスを縦や横にまっすぐ動かすと、罫線を1本だけ引くこともできるよ。マウスを動かす方向に合わせて罫線がシート上に表示されるから、初心者の方でも操作がしやすいんだ!
Dr.オフィス
- STEP
表全体に罫線を格子状に引くことができた
罫線を格子状に引くことができた 表全体に、格子状の罫線を引くことができました。
なお、より複雑な罫線を引きたい場合は、以下で紹介する方法を活用してみましょう。
セルの書式設定を使う方法
最後に紹介するのは、セルの書式設定を使って罫線を引く方法です。
セルの書式設定を使うと、罫線の引き方をより細かく指定することができます。
次から紹介する手順を見て、ぜひチャレンジしてみましょう。
- STEP
罫線を引きたい範囲を指定する
罫線を引く範囲を選択する あらかじめ、罫線を引く範囲のセルだけが選択された状態にします。
上の画像では、「営業報告書(2月分)」の表の部分だけを指定しています。
- 罫線を引きたい部分の左上端のセルをマウスでクリック
- マウスをクリックしたまま右下へ動かして、罫線を引く範囲全体を覆う
- マウスから指を離す
- STEP
「セルの書式設定」を開く
セルの書式設定を開く 罫線を引きたい範囲が選択された状態で、「セルの書式設定」を開きます。
「ホーム」タブの「罫線」メニューで「その他の罫線」をクリックすると、セルの書式設定にある罫線の設定画面を直接表示することができて便利です。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「罫線」のアイコンの右側の矢印をクリックし、プルダウンメニューを表示する
- 「その他の罫線」を選択
罫線を引きたい範囲を右クリックする方法でも、セルの書式設定を開くことができるんだ。自分が使いやすい方法を選んでね。
Dr.オフィス
- STEP
罫線の引き方を指定する
罫線の引き方を設定する セルの書式設定の「罫線」タブ内で、罫線の引き方を指定しましょう。
今回は、表全体に格子状の罫線を引くようにします。
- 「外枠」の罫線をクリックする
- 「内側」の罫線を選択
- 「OK」を押す
「罫線」タブで、「外枠」や「内側」などのボタンを押すと真ん中の白い枠の中にプレビューが表示されるんだ。シートに罫線を引く前に、完成図がイメージしやすくなっているよ!
Dr.オフィス
- STEP
選択した範囲全体に格子状の罫線を引くことができた
罫線を格子状に引くことができた STEP1で選択した範囲に、格子状の罫線を引くことができました。
なお、セルの書式設定を使った方法は、罫線の太さや色を変えたい時にもオススメです。
罫線の太さや色を変えるテクニックについては、エクセルの罫線の太さや色を変える便利技で紹介しています。
エクセルの罫線を引く時はショートカットが便利!
エクセルには、罫線を引く時に便利なショートカットがあります。
- 罫線を表全体に引く:Alt→H→B→Aを順番に押す
- 罫線を表の外側だけに引く:Ctrl+Shift+6を同時に押す
ショートカットを活用すれば、広範囲にまとめて罫線を引くことができ、とても効率的です。
次から、それぞれのショートカットを紹介します。
罫線を引きたい範囲を選択して、Alt→H→B→Aと順番に操作すると、選択した範囲全体に罫線を格子状に引くことができます。
このショートカットを使うと表全体にサッと罫線を引くことができるので、エクセルで表をよく作るならぜひ覚 えておきましょう。
詳しくは、罫線の格子を設定する「Alt→H→B→A」で解説しています。
罫線を引く範囲を選んで、Ctrl+Shift+6を同時に押すと、選択した範囲の外側だけに罫線を引くことができます。
なお、このショートカットキーを操作する時には、キーを押す順番に気をつける必要があります。
具体的な操作方法は、セルに『外枠罫線』を設定する「Ctrl+Shift+6」を確認してみてください。
罫線を斜めに引いてみよう!
罫線を斜めに引く方法を知っていると、より見やすい表を作ることができます。
ここでは、表の左上端のセルに罫線を斜めに引く方法を解説します。
- STEP
罫線を斜めに引きたいセルを選ぶ
セルに斜線を引く手順 斜めの罫線を引きたいセルを選び、罫線を設定します。
- 罫線を斜めに引くセルを選択
- 「ホーム」タブをクリックする
- 罫線のアイコンの右側にある矢印をクリックし、プルダウンメニューを表示
- 一番下の「その他の罫線」を選択する
④で「その他の罫線」を選択すると、セルの書式設定の「罫線」タブを一発で表示できるんだ。斜め以外の罫線を引きたい時にも便利だよ!
Dr.オフィス
- STEP
セルの書式設定で、斜めの罫線を設定する
セルの書式設定 セルの書式設定にある「罫線」タブで、斜めの罫線を設定していきます。
- 「罫線」タブが選択されていることを確認
- 罫線の種類から、斜めの罫線をクリックする
- 「OK」を選択
- STEP
罫線を斜めに引くことができた
セル内に斜線を引くことができた 選択したセルの中に、罫線を斜めに引くことができました。
この他、エクセルのセルに斜線の『入れ方』や『消す方法』などを徹底解説!では、斜めに引いた罫線の向きを変えたり、消したりする方法も紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
エクセルの罫線を消す方法
罫線を消す方法を使いこなせると、より見やすい表を作ることができます。
次から、「罫線」メニューの「枠なし」を使って、選択した範囲の罫線をまとめて消す方法を紹介します。
- STEP
罫線を消す範囲を選ぶ
罫線を消したい範囲を選択 初めに、罫線を消す範囲を選択しましょう。
- 罫線を消したい範囲の左上端のセルをクリック
- マウスをクリックしたまま右下へドラッグして、罫線を消す範囲全体を覆う
- マウスから指を離す
- STEP
「罫線」メニューの「枠なし」をクリック
「罫線」メニューから「枠なし」を選ぶ 「ホーム」タブの「罫線」メニューから、「枠なし」を選択してください。
- 「ホーム」タブを選ぶ
- 「罫線」アイコンの右側にある矢印をクリックして、プルダウンメニューを表示
- 罫線の種類から「枠なし」を選択
- STEP
選択した範囲の罫線を消すことができた
選択した範囲の罫線を全て消すことができた 選択した範囲内のセルに引かれた罫線を、全て消すことに成功しました。
この他、【エクセル】罫線を消す方法をマスター!消えない時もスッキリ解決!では、罫線を消すさまざまな方法や、罫線が消えない時の対処法などを分かりやすく紹介しています。
もっとエクセルの罫線を使いこなせるようになりたい方は、ぜひ読んでみてください。
エクセルの罫線の太さを変える便利技
罫線の太さを使い分けることで、エクセルを使った資料やフォーマットの見た目がグッと良くなります。
ここでは、「罫線」メニューから太さの異なる罫線を指定する方法をお伝えします。
- STEP
罫線を引く範囲のセルを選ぶ
罫線を使いたい範囲を選択する シート上で、罫線を引く範囲のセルを選択します。
- 罫線を引きたい範囲にある左上端のセルをクリックする
- マウスをクリックしたまま、罫線を引きたい範囲を覆うように右下へマウスをドラッグ
- マウスから指を離す
- STEP
好みの太さの罫線を指定する
「罫線」メニューから好みの太さの罫線を選ぶ STEP1で罫線を引く範囲のセルを指定したまま、「ホーム」タブの「罫線」メニューから好みの太さの罫線を選びます。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「罫線」アイコンの右側の矢印を押して、プルダウンメニューを開く
- 好みの太さの罫線を選択
- STEP
太さの異なる罫線を引くことに成功した
表の外側に太い罫線を引くことができた あらかじめ選択した範囲のセルに、太さの異なる罫線を引くことができました。
今回は、上の画像で示した表の外枠だけに、太めの罫線を引いています。
なお、【エクセル】罫線の太さを変えてみよう!微調整したい時の代用法も紹介では、罫線の太さを変更する具体的な方法だけでなく、太さの異なる罫線を使い分ける時の参考になる具体例などを解説しています。
さまざまな太さの罫線を使いこなして、仕事のクオリティを上げたい方は必見です。
エクセルで罫線の色を変更するやり方は2パターン
エクセルで罫線の色を変更するには、次の2つのやり方があります。
- 「罫線」メニューの「線の色」を設定
- セルの書式設定を活用する
自分の好みや状況に合わせて、方法を使い分けられると便利です。
それでは、次から順番に解説していきます。
「罫線」メニューの「線の色」を使う
「罫線」メニューの下から3番目にある「線の色」では、罫線を引く色を変えることができます。
「線の色」で好みの色を選んだ後は、「罫線の作成」や「罫線グリッドの作成」などを使って、指定した色の罫線をシート上に引いていきます。
マウスで罫線を引くことに慣れている方は、この方法ならカンタンに罫線の色を変えられますよ。
今回は、「線の色」と「罫線の作成」を使って、好みの色の罫線を引く方法を学びましょう。
「線の色」を使う方法は、「罫線メニュー」から好みの罫線を選びたい時や、Alt→H→B→Aのショートカットで格子状に罫線を引きたい時にも応用できるんだ。
決まったパターンで罫線を引く機会が多い時は便利だよ!
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- STEP
「罫線」メニューにある「線の色」で好みの罫線の色を指定
「罫線」メニューの「線の色」から好みの色を指定 「ホーム」タブの「罫線」メニューで「線の色」を選んで、好みの罫線の色を指定してください。
- 「ホーム」タブを押す
- 「罫線」アイコンの右側にある矢印をクリックして、プルダウンメニューを開く
- 「線の色」から好みの色を選択
薄めの色や明るめの色を選ぶと、思ったより罫線が目立たないことがあるんだ。特に、細めの罫線を使う時は気をつけよう!
Dr.オフィス
- STEP
「罫線」メニューで「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」を選ぶ
「罫線」メニューから「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」を選択 「ホーム」タブにある「罫線」メニューで、「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」をクリックしましょう。
ここでは、「罫線の作成」を指定して、表の外枠に好みの色の罫線を引いていきます。
- 「ホーム」タブをクリック
- 「罫線」アイコンの右側の矢印をクリックして、プルダウンメニューを表示する
- 「罫線の作成」または「罫線グリッドの作成」を選ぶ
表の外枠だけに罫線を引く時は「罫線の作成」を、表全体に格子状の罫線を引く時は「罫線グリッドの作成」を選んでね。
Dr.オフィス
- STEP
シート上にマウスで罫線を引く
指定した色の罫線をマウスで引く 「罫線の作成」や「罫線グリッドの作成」をクリックすると、エクセルのシート上にあるカーソルがペンの形に変わります。
この状態で、マウスを使って表の外枠に色の異なる罫線を引いていきます。
- 罫線を引く範囲の左上端にあるセルをクリック
- マウスをクリックした状態で、表の外枠全てに罫線が引かれるまでマウスを右下へドラッグ
- マウスから指を離す
「罫線の作成」や「罫線グリッドの作成」を使った罫線の引き方については、シート上に直接マウスで罫線を引く方法も読んでみてね。罫線を縦や横に1本だけ引く方法も紹介しているよ!
Dr.オフィス
- STEP
表の外枠に好みの色の罫線を引くことができた
表の外枠に好みの色の罫線を引くことができた 表の外枠に、指定した色の罫線を引くことができました。
今回は、赤色の罫線を指定しています。
なお、異なる色の罫線をまとめて設定したい場合は、次から紹介する方法を試してみてください。
セルの書式設定を活用する
セルの書式設定を使うと、罫線の引き方や太さだけでなく、それぞれの罫線の色も指定することができます。
異なる色の罫線を一度に設定したり、罫線の色だけでなく太さなどもまとめて設定したりする場合は、この方法がオススメです。
それでは、次からやり方を確認してみましょう。
- STEP
罫線を引く範囲のセルが選択された状態にする
罫線を引く範囲を選択する 先に、罫線を引きたい範囲のセルだけを選択しておきます。
- 罫線を引きたい範囲の左上端にあるセルをクリックする
- マウスをクリックした状態で右下へ動かして、罫線を引く範囲全体をグレーの四角形で覆う
- マウスから指を離す
- STEP
「セルの書式設定」を表示する
セルの書式設定を開く 罫線を引く範囲が選択された状態で、「セルの書式設定」を表示します。
「ホーム」タブにある「罫線」メニューから「その他の罫線」をクリックして、セルの書式設定にある罫線の設定画面を直接開きましょう。
- 「ホーム」タブを押す
- 「罫線」のアイコンの右側の矢印を選択して、プルダウンメニューを開く
- 「その他の罫線」を選択
罫線を引く範囲を右クリックする方法でも、セルの書式設定を表示できるよ。
Dr.オフィス
- STEP
罫線の色を指定する
セルの書式設定で罫線の色を指定する セルの書式設定の「罫線」タブを表示したら、STEP1で選択した範囲に引く罫線の色を選びます。
今回は、表の外枠と内側に、それぞれ異なる色の罫線を引いていきましょう。
- 「色」から、好みの色を選ぶ
- 「プリセット」で「内側」を押す
- 「色」で、①とは異なる色を選択
- 「プリセット」で「外枠」をクリック
- 「OK」を押す
- STEP
セルの書式設定で異なる色の罫線を一度に設定することができた
異なる色の罫線を一度に設定できた STEP1で選択した範囲に、異なる色の罫線を複数設定することができました。
上の画像では、表の外側に赤色の罫線を、内側に薄い青色の罫線を設定しています。
なお、エクセルの罫線の種類は?いろいろな罫線を引いてみよう!では、斜め線などの罫線の種類を詳しく紹介しています。
色の異なる罫線以外にも、さまざまな種類の罫線を使いこなしたい方は、ぜひご覧ください。
罫線の太さや色を一括で変更するテクニック
複数の罫線の太さや色を一括で変更したい時は、セルの書式設定を使います。
ショートカットを使った操作も組み合わせれば、罫線の変更手順をさらに短縮できますよ。
次から、やり方を順番に解説していきます。
- STEP
罫線の設定を変更したい範囲をまとめて選択
- STEP
セルの書式設定の「罫線」タブを一発で表示する
「Alt→H→B→M」を押して罫線の設定画面を一発で表示する 罫線の設定を変更する範囲を選んだ状態でAlt→H→B→Mを順番に押すと、セルの書式設定にある「罫線」タブが表示されます。
Ctrl+1のショートカットでもセルの書式設定を表示できるけど、「罫線」タブがすぐに表示されないことがあるんだ。
罫線の設定変更をする機会が多いなら、ぜひAlt→H→B→Mを覚えておこう!Dr.オフィス
- STEP
セルの書式設定で、それぞれの罫線の太さや色を指定する
セルの書式設定でそれぞれの罫線の太さや色を設定する セルの書式設定の「罫線」タブで、それぞれの罫線に太さや色を指定しましょう。
- 「スタイル」から、罫線の太さを選ぶ
- 「色」のプルダウンから、罫線の色を設定
- プレビュー枠の周りにあるボタンで罫線の位置を指定する
- 「OK」を押す
異なる太さや色の罫線を組み合わせる場合は、①から③までを繰り返してね。
Dr.オフィス
- STEP
セルの書式設定で罫線の太さや色を一括で変更することができた
セルの書式設定で罫線の太さや色を一括変更できた セルの書式設定を使って、罫線の太さや色を一括で変更することができました。
上の画像では、表の内側に細めの罫線を、外側に赤色の罫線をそれぞれ設定しています。
セルの書式設定で罫線の太さを変える方法は、罫線ごとに太さを変える時はセルの書式設定を使おうで詳しく解説しています。
また、罫線の色の変え方についてはセルの書式設定を活用するを参照してください。
エクセルの罫線を自動で引いてみよう!
エクセルで罫線を自動で引くテクニックを身につければ、表を効率的に作成することができます。
今回は、「条件付き書式」を使って表の最後の行に罫線を自動で引く方法をご紹介します。
- STEP
罫線を自動で引く条件を数式で設定する
最後の行に罫線を自動で引くための条件を設定 罫線を自動で引きたい範囲を選択した状態で、「ホーム」タブの「条件付き書式」プルダウンにある「新しいルール」をクリックしましょう。
すると、「新しい書式ルール」ウィンドウが表示されるので、次の手順で罫線を引く条件を設定します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックする
- 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の欄に、「=OR($B3:$F$21<>””)」の数式を入力
今回は、「B3からF21までの範囲で、データがある行に自動で罫線を引く」ための条件を設定しているよ。
Dr.オフィス
- STEP
表示したい罫線を設定する
最後の行に表示する罫線の引き方を設定 STEP1で設定した条件を満たす行に表示する罫線を設定しましょう。
- 「新しい書式ルール」ウィンドウの「書式」をクリック
- 「セルの書式設定」で「罫線」タブを選択する
- 好みの罫線の太さや色を設定
- 「プリセット」で「外枠」をクリック
- 「OK」を押す
- STEP
最後の行に罫線を自動で表示する設定に成功した
最後の行に罫線を自動で表示するよう設定できた STEP2の後、「新しい書式ルール」で「OK」を押すと、表の最後の行に罫線を自動で引けるようになります。
上の画像で、B18からF18までのいずれかのセルにデータを入力すると、18行目に自動で罫線が表示されるよ!
Dr.オフィス
なお、【エクセル】罫線を自動で引くテクニック!初心者向けにやさしく解説!では、さまざまな条件で罫線を自動で引く方法を、「条件付き書式」が初めての方向けに詳しく紹介しています。
エクセルを使った業務の効率化に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
エクセルの罫線を固定して大切なデータを守ろう!
エクセルの罫線を固定しておくと、大切な表のデータを誤って削除したり、罫線を消してしまったりするトラブルを防ぐことができます。
ここでは、選択した範囲の罫線を固定する方法を紹介します。
- STEP
シート全体を選択してセルのロックを外しておく
シート全体を選択した状態で、セルの書式設定の「保護」タブにある「ロック」のチェックを外しておきます。
ロックのチェックを外す - シート全体を選択し、セルの書式設定から「保護」タブを開く
- 「ロック」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
STEP1の手順を抜かしてしまうと、STEP3でシートを保護した時に、シート全体にロックがかかってしまうよ。
初期設定では、エクセルのシート全体に②の「ロック」のチェックが入っているから気をつけて!Dr.オフィス
- STEP
罫線を固定したいセルだけにロックを設定する
ロックにチェックを入れる 罫線を固定したいセルだけを選び、ロックを設定します。
- 罫線を固定したい範囲のセルを選択する
- セルの書式設定を開く
- 「保護」タブにある「ロック」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
- STEP
シートの保護を設定し、罫線を固定する
シートの保護をクリックする シートの保護を設定し、STEP2で選択した範囲のみの罫線を固定します。
- 「校閲」タブをクリック
- 「シートの保護」を選択する
- 「シートとロックされたセルの内容を保護する」、「ロックされたセル範囲の選択」、「ロックされていないセル範囲の選択」にチェックが入っていることを確認
- 「OK」を押す
STEP2で選択した範囲のセルをダブルクリックしたり、右クリックしたりしてみよう。データの編集やセルの書式設定ができなくなっているはずだよ!
Dr.オフィス
罫線を固定する方法をマスターすれば、エクセルで作った表を社内で共有したい時も安心です。
詳しくは、エクセルの罫線を固定するには?ロックと解除の方法を紹介!で解説しています。
罫線のみをコピーする手順
エクセルの罫線のみをコピーすれば、既存の表のレイアウトを別の表に再利用することができて便利です。
次から、罫線のみをコピーする方法を説明します。
- STEP
コピーしたい範囲を選択する
罫線の範囲を選択する 罫線のみをコピーしたい範囲が選択された状態で、「書式のコピー/貼り付け」をクリックします。
- コピーしたい範囲のセルを選択する
- 「ホーム」タブをクリック
- 「書式のコピー/貼り付け」を選択
- STEP
コピーした罫線を好みの位置に貼り付ける
貼り付けたいセルをクリック 好みの位置にあるセルをクリックすると、STEP1で選択した範囲の罫線のみを貼り付けることができます。
新しい表を作りたい時でも、イチから罫線を引いたりしなくて済むから時短につながるよ!ぜひ活用してみてね。
Dr.オフィス
なお、エクセルでは罫線のみのコピーだけでなく、罫線以外のコピーもできます。
詳細は、エクセルの罫線のみをコピーする方法を紹介!をご覧ください。
エクセルの罫線が表示されない時の対処法
エクセルの罫線が表示されない場合は、次の4つの原因が考えられます。
- 文字列や空白で罫線が隠れている
- セルの結合で罫線が消えてしまった
- 罫線のある行や列を非表示に設定中
- フィルター機能が使われている
罫線が表示されない原因は見た目では分かりにくいことが多いため、上記の原因を1つ1つチェックしなければなりません。
例えば、セルの文字列や空白が原因であることを確かめるには、次の2点を確認しましょう。
- 罫線の一部分だけが表示されていない
- 隠れている罫線の左側にあるセルをダブルクリックしてCtrl+Aを押すと、罫線を設定した位置にまたがってグレーの長方形が表示される
文字列の後ろにある空白が原因で罫線が表示されないケースで、文字列のあるセルをダブルクリックしてからCtrl+Aを押すと、次の画像のようになります。
罫線を再び表示するには、原因となっている文字列を別のセルに移動させたり、余計な空白を削除したりすることが必要です。
なお、罫線が表示されないその他の原因や対処法などについては、【エクセル】罫線が表示されない時は?原因と対処法をマスターしよう!で詳しく紹介しています。
エクセルで罫線を設定する時の仕組みについても丁寧に解説していますので、罫線のトラブルで悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。
エクセルの罫線が印刷されない場合の解決法
エクセルの罫線が全く印刷されない時は、まず次の3つの原因を疑いましょう。
- 「簡易印刷」の設定が有効になっている
- プリンターの印刷品質が低すぎる
- パソコンのプリンタードライバーのバージョンが古い
例えば、簡易印刷の設定が有効になっている場合は、エクセルのシートを印刷しても、次の画像のように罫線が反映されなくなります。
エクセル上の表示通りに罫線を印刷できるようにするには、「ページレイアウト」タブから「ページ設定」ウィンドウを開き、「簡易印刷」のチェックボックスをオフにしてください。
なお、【エクセル】罫線が印刷されないのはなぜ?原因と対処法をやさしく解説!では、罫線が印刷されないその他の原因や対処法などについても分かりやすく解説しています。
罫線のあるシートを思うように印刷できずに困っている方は、ぜひ読んでみてください。
エクセルの表を図として貼り付けても罫線以外の枠線が残らない方法
エクセルの表をコピーして図として貼り付けると、罫線のようなグレーの枠線が背景に残ってしまうことがあります。
上の画像にある2つの表は、どちらもエクセルで作った表をコピーして図として貼り付けたものです。
左の表は背景の枠線が表示されていない一方で、右の表は罫線を引いていない部分に枠線が表示されてしまっています。
エクセル初心者
せっかく頑張って表を作ったのに、枠線が見えていたら台無しだよ・・・。
そこで今回は、エクセルの表をワードに貼り付けた時に、枠線が表示されないようにする手順を紹介します。
- STEP
「表示」タブから「目盛線」のチェックを外す
「目盛線」のチェックを外して枠線を非表示にする 「表示」タブから「目盛線」のチェックを外すことで、背景の枠線が表示されないようにします。
- 「表示」タブを開く
- 「目盛線」のチェックを外す
STEP1の手順を踏んでから表をコピーすることで、枠線を残さずに表を貼り付けることができるんだ!
枠線の消し方は、エクセルでグレーの目盛り線を消す3つの方法!で詳しく解説しているよ。Dr.オフィス
- STEP
エクセルの表をコピーする
枠線が表示されていない状態で表をコピーする 背景の枠線が非表示になったら、表をコピーしましょう。
今回は、表のタイトル部分も含めてコピーしています。
- コピーしたい範囲の左上端のセルを左クリック
- 左クリックしたまま、範囲全体を覆うように右下へマウスをドラッグする
- マウスから指を離す
- Ctrl+Cを押して、選択した範囲をコピーする
- STEP
コピーした表を図として貼り付ける
エクセルの表をワードに図として貼り付ける STEP2でコピーした表を、図としてワードに貼り付けます。
- ワード上で、表を貼り付けたい位置にカーソルを移動
- Ctrl+Vを押して、STEP2で選択した範囲を貼り付ける
- 貼り付けた表の右下に表示されるクリップボードのアイコンをクリック
- 「貼り付けのオプション」から、一番右の「図」を選択する
エクセルの表をそのまま貼り付けるだけだと、せっかくのレイアウトが崩れてしまうことがあるんだ。
④で「図」を選ぶことで、エクセル上と同じ見た目の表を貼り付けることができるよ!Dr.オフィス
- STEP
背景の枠線を残さずに、エクセルの表を図として貼り付けることができた
枠線を表示せずに表を貼り付けることができた 背景の枠線を残すことなく、エクセルの表をキレイに貼り付けることができました。
なお、ワードに貼り付けたエクセルの線を消すには?形式ごとの手順を紹介!では、エクセルで作った表をワードに貼り付けたい時に、不要な線が表示されないようにする方法を詳しく解説しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
罫線の引き方に関するQ&A
Q
罫線を引いた後で表に行や列を追加したりすると、罫線のレイアウトが崩れてしまう。
A
罫線を引いたセルの前後に行や列を追加した場合、追加した部分に罫線が反映されなかったりするなど、レイアウトが崩れてしまう場合があります。
そのため、表を作成する最終段階で罫線を引くのがオススメです。
Q
罫線を使って表を見やすくするコツは?
A
デフォルトの太さの罫線を表全体に引いてしまうと、メリハリに乏しい見た目になってしまうことがあります。
表に罫線を引く時は、線の数を必要最低限にしたり、太さに強弱をつけたりしてみましょう。
シンプルな集計表の場合、表の内側は行だけに罫線を引いたり、合計の列や行の手前だけ太い罫線を引いたりすると、表にアクセントがついて見やすくなります。
Q
「テーブル」機能でもカンタンに罫線を引くことができるが、イチから罫線を引いて表を作る場合と何が違うのか。
A
「テーブル」機能は、表にデータを後で追加したり、フィルターをかけたりしたい時に便利である一方、セルの結合などの細かいレイアウト変更は苦手です。
エクセルの表を資料作りに使う時など、デザインにこだわりたい場合は、エクセルを使った罫線の引き方は3通りにある方法で罫線を引くことをおすすめします。
エクセルの罫線を使いこなして見やすい表を作ろう!
今回は、エクセルで罫線を使いこなすためのテクニックを基本から応用まで解説しました。
罫線の使い方をマスターすれば、カンタンに見やすい表を作って資料作りにも活用できるようになります。
最後に、エクセルで罫線を引く簡単ステップをおさらいしておきましょう。
- 罫線を引く範囲を指定する
- 「ホーム」タブの「罫線」メニューから好みの罫線を選ぶ
罫線を使ってキレイな資料を作れるようになれば、周りからの評価アップが狙えますよ。
なお、エクセルで作った表のデータを効率的に管理したり、分析したりしたい場合は、「テーブル」機能を活用すると便利です。
詳しくは、エクセルの【テーブル】とは実務で役立つ時短技!使わなきゃ損!で解説していますので、ぜひご覧ください。