
エクセル初心者
エクセルで同じ品物名を繰り返し入力してたんだけど、入力と同時にチラチラ表示される文字は何?

エクセル初心者
あぁそれ、私も見たことある!パソコンが入力する文字列を予測して、その予測候補を表示するみたいなんだけど、『その予測ちがうから!!』みたいな時があって。便利なのかどうなのかわからないわ。
それはね、エクセルのオートコンプリートという機能だよ。 使い方によっては、作業のさまたげになるから注意してね!

Dr.オフィス
今回は、オートコンプリートについて解説していきます。
予測変換は、あくまでも予測ですので確実というわけではありません。
入力したい文字が誤った予測の連続では、作業効率が下がってしまいますね。
また、オートコンプリートを意識せずに使っているという方もいると思います。
そうならないために、エクセルのオートコンプリートを便利な機能として使ってみましょう!
次項より、エクセルのオートコンプリートについて詳しく解説していきますので、ぜひ読み進めてみてくださいね。
※本記事は『OS:Windows10』画像は『Excelのバージョン:2016』を使用しています。
目次
エクセルのオートコンプリートとは?
エクセルのオートコンプリートとは、簡単に言うと入力の手助けをする機能です。
↑エクセルの列方向の入力履歴をもとに自動的に入力文字列を予測し、入力候補を表示します。
では、オートコンプリートを実際に見てみましょう。
↑セルC7に『千葉県』を入力してみます。
入力の途中でC5に入力されている『千葉県千葉市』が右側に表示されました。
これをオートコンプリート機能と言います。
↑エンターで確定すると『千葉県千葉市』と入力されました。
『千葉県千葉市』は、『ちばけんちばし』と7文字の入力が必要でしたが、列方向の入力履歴をもとに自動的に文字列を予測し『ちばけん』の4文字で入力が終わりましたね。
はじめにオートコンプリートは『入力の手助けをする』とお伝えしましたが、イメージできましたか?

Dr.オフィス
オートコンプリートとIMEの違い
入力の手助けをする機能といえば、IMEにも用意されています。
↑セルC8に『ちばけん』と入力してみましょう。
エクセルのオートコンプリートは、入力の途中に入力候補が右側に1つ表示されていましたが、IMEの場合は、入力の途中に予測される『予測候補』の文字列がボックスに複数表示されます。
↑『予測候補』の文字列は、Tabキー、矢印キー、またはマウスで選択できます。
また、エクセルのオートコンプリートは、列方向の入力履歴をもとに入力候補を表示していますが、IMEの場合は、列方向と行方向を区別することなく、みなさん個人のこれまでの入力履歴をもとに『予測候補』が表示されます。
↑列方向にも行方向にも入力のないセルE13に『えくせる』と入力してみます。
私の場合は、こんな感じで『予測候補』が表示されました。
姉妹サイトの【Windowsドクター】では、予測変換を無効にする方法なども解説しています。
予測候補を他人に見られたくない時などは、こちらの≫IMEの予測変換を無効にする方法を読んでみてくださいね。
- オートコンプリートは、列方向の入力履歴をもとに入力候補の文字列を表示
- IMEは個人の入力履歴をもとに『予測候補』の文字列を表示
エクセルの便利なオートコンプリートを利用して入力しよう
では、実際に入力してオートコンプリートを利用してみましょう。
↑セルC7に『東京都』と入力します。
おかしいですね。入力候補が表示されません。
これは、『東京都』から始まる候補が『東京都品川区』と『東京都千代田区』と2つあるためです。
↑『東京都』で一度確定をし『し』と入力してみてください。
セルC3に入力されている『東京都品川区』が右側に表示されました。
エンターで確定しましょう。
↑セルC8に『東京都』で一度確定し『ち』と入力してみてください。
もうお分かりですね。
セルC4に入力されている『東京都千代田区』が右側に表示されました。
コツはつかめましたか?
エクセルのオートコンプリートって便利ですね。
もし、みなさんの中に『一瞬で入力候補が消えちゃって選択できないよ!』という場合はIMEの設定を確認してください。
↑タスクバー右下の『あ』または『A』を右クリックし、『プロパティ』を選択します。
↑『詳細設定』を選択します。
↑タブ『予測入力』の『予測候補を表示するまでの文字数』を今回は『4』と入力し、適用、OKの順に選択します。
設定の変更後は、もう一度オートコンプリートを確認してくださいね。

Dr.オフィス
オートコンプリートのリストから選択
エクセル初心者さんの会話にもありましたが、みなさんもエクセルで同じ品物名を繰り返し入力するといった経験はありませんか?
文字列の少ない入力だとしても大変ですよね。
しかし、そんな苦労もショートカットキー『Alt+↓矢印キー』を利用するとオートコンプリートのリストから選択することができます。
ショートカットキー『Alt+↓矢印キー』については、【エクセルのショートカットキー】上部の文字をドロップダウンリストで表示する「Alt+↓矢印キー」で詳しく解説していますので参考にしてくださいね。
↑セルC9を選択し、ショートカットキー『Alt+↓矢印キー』を押しましょう。
C列に入力されている文字列がリストになって表示されましたね。
↑リストから『神奈川県横浜市』を『↓矢印キー』で選択しましょう。
もちろん、マウスでも選択できます。
↑セルC10に『ABC』と入力し、リストを表示してみましょう。
入力した『ABC』が反映されリストに追加されましたね。
同じ文字列を繰り返し入力する必要がある場合は、オートコンプリートのリストから選択すると、入力ミスもなくなり作業効率があがりますよ。
オートコンプリートを解除したいとき
これまでエクセルのオートコンプリートについて解説してきましたが、『便利なことはわかったけど、私には合わないなー』とか『入力するたびにチラチラめざわりだ』という場合もあると思います。
そういう場合は、オートコンプリートを解除しておくとよいでしょう。
↑ショートカットキー「Alt→T→O」でExcelの『オプション』を開きます。
ショートカットキー「Alt→T→O」については、【エクセルのアクセスキーでショートカット】Excelのオプションを開く「Alt→T→O」で詳しく解説していますので参考にしてくださいね。
↑『詳細設定』を選択します。
↑『オートコンプリートを使用する』のチェックを外し、OKを選択します。
↑設定の変更後は、オートコンプリートが解除されているか確認してみましょう。
右側に入力候補が表示されなくなりましたね。
オートコンプリートが『今はいらないな』と感じることもありますが、作業にあわせて使い分ければとても便利な機能です。
今後は、オートコンプリートを意識しながら入力作業を進めてみてくださいね。