エクセル初心者
新年度に向けてエクセルで2024年度4月始まりのカレンダーを作りたい!
簡単な方法ってあるの?
カレンダーは年度ごとに作成したい場合もあるよね。
大丈夫、エクセルなら状況に応じて様々なカレンダーが作れるよ!
Dr.オフィス
市販のカレンダーは1月始まりのものが多いですが、会社の事業年度や学校の関係などで4月始まりのカレンダーが欲しいことがありますよね。
今回は2024年度4月始まりを例にして、エクセルでカレンダーを作る4つの方法を解説します。
併せて、カレンダー作成につきものである「祝日」をエクセルで簡単に一覧にする方法も紹介します。
- エクセルのオンラインテンプレートからカレンダーをダウンロードする
- マイクロソフト社のwebサイトからカレンダーを無料ダウンロードする
- エクセルの「アドイン機能」を活用してカレンダーを印刷
- 完全オリジナルのカレンダーを自作する
事務職歴10年以上の私が、実際に使っているエクセルでのカレンダーについて詳しく解説するよ!
Dr.オフィス
メモ代わりに簡単に印刷できるものからカスタマイズできるものまで、状況に応じて使い分けてみてください!
また、カレンダー自作に必要な関数はこちら≫スケジュール表やカレンダーの作成に必要な関数をまとめて紹介!をご参照ください。
※本記事は『OS:Windows11』画像は『Excelのバージョン:Microsoft365』を使用しています。
目次
エクセルで4月始まりのカレンダーを作る方法4選
それでは、エクセルでカレンダーを作る方法を4つご紹介します!
作例は2024年度4月始まりとしていますが、他の月から作成してももちろんOKです。
エクセルのオンラインテンプレートからカレンダーをダウンロードする
エクセルのオンラインテンプレートからカレンダーをダウンロードしましょう!
簡単にキレイなカレンダーを作ることができ、カスタマイズも可能です。
- STEP
エクセルを起動し「その他のテンプレート」をクリック
エクセルを起動し(エクセルファイルを開いている場合は「ファイル」をクリック)、「その他のテンプレート」をクリックします。
- STEP
オンラインテンプレートの検索窓から「カレンダー」を検索
- オンラインテンプレートの検索窓に「カレンダー」と入力
- 「検索の開始(虫眼鏡)」アイコンをクリック
- STEP
イメージに近いカレンダーを選択
カレンダーのテンプレートがいくつか表示されるため、使用したいイメージに近いカレンダーをクリックします。今回は例として、「年のカレンダー(1つのタブにつき1か月)」を選びました。
- STEP
「作成」をクリック
フォーマットのサンプル画像と機能(サンプル画像の右側の文章)を確認したうえで「作成」をクリックします。
- STEP
カレンダーのテンプレートをダウンロードできた
オンラインテンプレートからカレンダーを簡単にダウンロードできました。
「年のカレンダー(1つのタブにつき1か月)」テンプレートの場合、1月~12月の月ごとに1シートが作成されています。
- STEP
「2024年」を入力する
今回ダウンロードした「年のカレンダー(1つのタブにつき1か月)」テンプレートの年が2023年になっていたため、カレンダーの設定の「年」欄に「2024」を入力します。
- STEP
カレンダーのタイトル「年月」欄に入力された数式を確認する
2024年度4月始まりの場合、1月~3月は翌年である「2025年」と表示させたいところです。
タイトルである「年月」が表示されたセル(セル番地B1)の内容を確認すると、数式により【「CalendarYear」という名前のセルの値】年1月と表示されていることが分かりました。
- STEP
「CalendarYear」という名前が付けられたセルを確認
STEP6で年を「2024」と入力したセル(セル番地K2)をクリックすると、名前ボックスに「CalendarYear」と表示されました。STEP7で確認した数式は、このK2セルを使用していることが分かります。
- STEP
1月~3月のシートを翌年仕様にする
- 1月~3月のシートは、「年月」が表示されたセル(セル番地B1)の数式をカスタマイズし、「CalendarYear」に1をプラスする
- 1月~3月のシートを12月の後ろに移動する
マイクロソフト社のwebサイトからカレンダーを無料ダウンロードする!
オンラインテンプレートでは好みのカレンダーが見つからなかった場合は、マイクロソフト社のwebサイトから無料でダウンロードする方法があります。
こちら≫カレンダーテンプレートMicrosoftCreateのページへアクセスすると、エクセル以外にもワードやパワーポイントのテンプレートをダウンロードすることができます。
オンラインテンプレートと同様、好きなデザインのテンプレートを選んで「ダウンロード」ボタンをクリックするだけで、カレンダーを無料ダウンロードすることができます。
ダウンロード後にエクセルでファイルを開いて、オンラインテンプレートと同様、2024年4月始まりにカスタマイズしたり、印刷したりすることができます。
エクセルの「アドイン機能」を活用してカレンダーを印刷!
エクセルのアドイン(拡張プログラム)で追加したカレンダーを印刷する方法があります。
カレンダーをカスタマイズすることはできませんが、打ち合わせなどのメモ代わりに手っ取り早く印刷したい場合や、普段からアドインのカレンダー機能を活用している場合に覚えておくと便利です。
- STEP
「ファイル」をクリック
任意のエクセルファイルを開き、「ファイル」をクリックします。
- STEP
「アドインを取得」をクリック
「アドインを取得」をクリックします。
- STEP
「カレンダー」を検索
- 検索窓に「カレンダー」と入力
- 「検索(虫眼鏡)」アイコンをクリック
- STEP
好みのカレンダー機能を選択
検索結果に表示された機能のなかから好みのカレンダー機能を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
- STEP
アドインを追加
「続行」ボタンをクリックし、アドインを追加します。
- STEP
追加されたカレンダーを拡大
エクセルのシートにカレンダーが追加されましたが、サイズが少し小さいので「拡大(プラスの虫眼鏡)」ボタンをクリックして表示を大きくします。
- STEP
2024年4月を表示させる
- 矢印ボタンをクリックし、2024年4月を表示させる
- カレンダーの上で右クリック→「印刷」をクリック
- STEP
プリンターを指定して印刷
- プリンターを選択
- 「印刷」ボタンをクリック
- STEP
2024年4月のカレンダーが印刷された
これで2024年4月のカレンダーが印刷されました。
カスタマイズができなくて少し寂しいカレンダーだけど、メモとして使う分には充分!
小ワザとして覚えておくと便利だよ!
Dr.オフィス
完全オリジナルのカレンダーを自作する!
今回は、日付が縦一列に表示されていて、その横に予定が書き込めるカレンダーを作ってみましょう。
2024年4月を例にしていますが、万年カレンダーとして使用できます。
エクセルのセルに「2024年4月」を表示させる
まずはカレンダーの上部に「年月」が表示されるようにします。
- STEP
セルに年月を入力
31日分の表を作成し、C1セルに「2024」、D1セルに「4」と入力します。
4月の日数は30日しかありませんが、31日分のレイアウトを作成しておくことで、5月など1ヶ月の日数が31日ある場合でも対応できます。
- STEP
書式設定により「2024年4月」と表示させる
「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザー定義」に「@”年”」と入力することで、2024年の後ろに「年」を追加することができました。
「4月」については、「4」が入力されたD1セルの隣が空いているため、E1セルに「月」を入力します。
エクセルのセルにカレンダー用の日付・曜日を表示させる
次は、日付と曜日を表示させよう!
関数を組み合わせれば、月が変わっても日付や曜日を自動更新できるよ。
Dr.オフィス
- STEP
4月1日の日付のみ表示させる
A4セルにDATE関数で「2024年4月1日」のデータを入力し、「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザー定義」に「d」と入力することで、見た目は「1日」のみ表示させます。
- STEP
2日目以降を表示させる
2日目以降はIF関数とMONTH関数をネスト(入れ子)して表示させましょう。
A5セルに「もしもひとつ上のセルの翌日がD1セルに入力された月と同じだったら、ひとつ上のセルの翌日を表示させてね。そうじゃなかったら空白セルにしてください」という意味の関数を入力します。
- STEP
書式と数式をコピーする
A33セルに入力された日付が「4/30」であり、その翌日は「5/1」となりD1セルの「4月」とは異なる月になるため、A34セルは空白となります。
- STEP
B列に曜日を表示させる
B4セルにTEXT関数を使って曜日を表示させましょう。”ddd”は英語の曜日を意味します。
- STEP
曜日をコピーする
オートフィルでB4セルに入力した数式をコピーしましょう。
これで、カレンダー用の日付・曜日をセルに表示させることができました。
2024年度4月の土曜日・日曜日に色をつける
エクセル初心者
カレンダーの土日に色がついていると、もっと見やすいんだけど…
「条件付き書式」を使えばカンタンに色をつけられるよ!
一緒に試してみよう!
Dr.オフィス
- STEP
条件付き書式で土日のセルを塗りつぶす
日付を範囲指定→「条件付き書式」→「新しいルール」をクリックし次のとおり入力します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリック
- 数式欄に「=WEEKDAY(A4)=7」を入力(日曜日の場合は1)
- 「書式」をクリックし、セルを塗りつぶす設定をする
- 「OK」をクリック
- STEP
曜日にも条件付き書式を設定
曜日を範囲指定→「条件付き書式」→「新しいルール」をクリックし、次のとおり入力します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリック
- 数式欄に「=TEXT(A4,”ddd”)=”Sat”」を入力(日曜日の場合は”Sun”)
- 「書式」をクリックし、セルを塗りつぶす設定をする
- 「OK」をクリック
- STEP
土日のセルに色がついた
これで、土日のセルに色をつけることができました。
今回はセルの色を変更する方法をご紹介しました。
文字の色を変える場合については、こちら≫曜日ごとに色を自動で変更!土曜日は青&日曜日は赤のスケジュール表で解説していますので併せてご活用ください。
2024年度の祝祭日に色をつける
最後に、祝日の場合も色をつけてみましょう。
土日の場合と同様に、「条件付き書式」を使って設定します。
- STEP
「祝日一覧」を作成しておく
事前準備として、カレンダーとは別のシートに祝日一覧を作成しておきます。
祝日一覧の簡単な作成方法は下にある「2024年度4月からの祝日を簡単にエクセルの表にする方法」をご覧ください。
- STEP
条件付き書式を設定
日付と曜日を範囲指定→「条件付き書式」→「新しいルール」をクリックし、次のとおり入力します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリック
- 数式欄に「=COUNTIF(祝日一覧!$B$4:$B$30,$A4)=1」を入力
- 「書式」をクリックし、セルをオレンジに塗りつぶす設定をする
- 「OK」をクリック
- STEP
月を変更しても条件付き書式が反映されていることを確認
2024年4月から5月に変更した場合でも、曜日や祝日のセルの色が自動更新されることを確認します。
このほか、エクセルではカレンダー内に祝日名(みどりの日・こどもの日など)を表示させ、さらに見やすいカレンダーを作ることもできます。
詳しくはこちら≫祝日に色付けをして見やすくする方法を解説!をご覧ください。
2024年度4月からの祝日を簡単にエクセルの表にする方法
エクセル初心者
祝日を紙のカレンダーからいちいち調べてエクセルに打ち込んでいるの。
何か効率良い方法はないかしら…?
そんなときは国のwebサイトから祝日の一覧をコピーして、エクセルに貼り付けると簡単だよ!
Dr.オフィス
内閣府のwebサイト≫国民の祝日について(内閣府)には祝日の一覧が掲載されています。
この一覧を使えば、簡単にエクセルの表が作れます!
- STEP
祝日一覧用のシートを作成
新しいシートを追加し、シート名を「祝日一覧」とします。(シート名は好きな名前で構いません)
- STEP
2024年の国民の祝日・休日をコピー
内閣府のwebサイト≫国民の祝日について(内閣府)にアクセスし、「令和6年(2024年)の国民の祝日・休日」という表をマウスドラッグで選択し、Ctrl+Cでコピーします。
- STEP
エクセルの「祝日一覧」シートに戻り、A1セル上で右クリック→「貼り付け(貼り付け先の書式に合わせる)」をクリックします。
- STEP
祝日一覧を貼り付けることができた
「貼り付け(貼り付け先の書式に合わせる)」を選択することで、関数を使用する際に参照しやすい表ができました。
- STEP
日付の年が「2024年」になっていることを確認
「日付」列(この場合はB列)にある日付の年が「2024年」となっていることを確認します。
- STEP
2025年1月~3月の祝日をコピペする
STEP2と同様に内閣府のwebサイト≫国民の祝日について(内閣府)にアクセスし、今度は「令和7年(2025年)の国民の祝日・休日」のなかから1月~3月分のみをコピーし、STEP5の表の下に貼り付けます。
- STEP
2025年1月~3月の祝日の「年」を置換
- 2025年1月~3月の祝日の日付を範囲選択(この時点で日付の年は「2024年」になっている)
- 「ホーム」タブ→「置換」をクリック
- STEP
「2024年」を「2025年」に置換
- 検索する文字列に「2024」を入力
- 置換後の文字列に「2025」を入力
- 「すべて置換」をクリック
- STEP
置換されたことを確認
2025年1月~3月の祝日6日分の年が置換されたことを確認し、「OK」をクリックします。
- STEP
1月~3月分の年が2024年から2025年に変更されたことを確認
2025年1月~3月の祝日の日付をクリックし、年が2024年から2025年に置換されていることを確認します。
エクセルで4月始まりのカレンダーを作る方法に関するQ&A
Q
4月始まりでカレンダーを作成する際に注意することは何かありますか?
A
翌年1月~3月の祝日が2月にならないと確定しません。
祝日は法律で定められているのですが、そのうち「春分の日」「秋分の日」は日付が固定されておらず、毎年2月に国立天文台が公表する暦要項(れきようこう)により翌年の「春分の日」「秋分の日」が確定するためです。
そのため、4月始まりのカレンダーは1月下旬以降に作り始めると良いでしょう。
Q
1ヶ月の日数を覚える方法はありますか?
A
語呂合わせで「西向く士(さむらい) 小の月」という覚え方があります。
2・4・6・9・11(士を分解して十と一)が、31日以下で終わる月です。
ただしエクセルでカレンダーを作成する場合は自動的に年月日が判断されるので必ずしも覚えておく必要はありません。
例えばDATE関数で=DATE(2024,4,31)とした場合、存在しない2024年4月31日が表示されるのではなく2024年5月1日が表示されます。
Q
うるう年の考え方は?
A
グレゴリオ暦により、うるう年は次のように定められています。
① 西暦年が4で割り切れる年はうるう年(例:2024年)
② ①であっても、100で割り切れる年はうるう年ではない(例:2100年)
③ ②であっても、400で割り切れる年はうるう年(例:2000年)
当面のあいだは①の「西暦年が4で割り切れる年はうるう年」だけを覚えておけば問題ありません。
エクセルカレンダーで4月始まりの新年度を安心して迎えよう!
今回は2024年度を例に、4月始まりのカレンダーをエクセルで作る方法について解説しました。
エクセルでカレンダーを作る方法は様々ですので、状況に応じて使い分けてくださいね!
それではおさらいです。
- エクセルのオンラインテンプレートからカレンダーをダウンロードする
- マイクロソフト社のwebサイトからカレンダーを無料ダウンロードする
- エクセルの「アドイン機能」を活用してカレンダーを印刷
- 完全オリジナルのカレンダーを自作する
新年度は何かと気忙しくなるものです。
早めに4月始まりのカレンダーを準備しておいて、安心して新年度をお迎えください!
万年カレンダーの作り方はこちら≫ずっと使える!!エクセルでカレンダーを作成する方法にもまとめています。
万年カレンダーのダウンロードも無料でできますので、是非ご活用ください。