
エクセル初心者
何だろう!?エクセルに入力しようとすると『変更しようとしているセルやグラフは保護されているシート上にあります。変更するには、シートの保護を解除してください。パスワードの入力が必要な場合もあります。』って表示されているんだけど・・・。

エクセル初心者
シートの保護をされているらしいよ!シートの保護を解除しないと変更とか入力とかできないようになっているんだって!どうやって設定したり解除するんだろね・・・。
そうだね!『シートの保護』が設定されていると上記のようなメッセージが表示されるよ!これは、変更や入力などしてほしくない場合に設定できるとても便利な機能だよ! シートの保護について解説するね!

Dr.オフィス
今回は、シートの保護について解説します。
共有するデータなどはシートの保護をすることで、『変更されたり削除されてしまった』という問題を回避できます。
とても簡単に設定できるので活用してみましょう。
※本記事は『OS:Windows10』画像は『Excelのバージョン:Office365』を使用しています。
目次
こんな時にエクセルの【シートの保護】が便利
不特定多数の人と共有するデータには、変更してほしくないデータもあります。
しかし、何かのきっかけでデータを変更してしまうことも・・・削除してしまうことだって考えられます。
そのようなことを未然に防ぐには『シートの保護』が大変便利です。
↑実績報告書などを共有で閲覧する場合にも、『シートの保護』をすることで編集を防ぐことができます。
ほかにも、請求書のフォーマットを共有し使用する場合もあります。
↑商品はVLOOKUP関数で表示され、小計や合計も数式が入っています。
関数が入っているセルは、触ってほしくありません。
そんなときには、一部だけシートの保護もできます。
入力できるセルと、入力できない・編集できないセルにわけることができるので、関数を間違って削除されてしまう心配もありません。
さっそく、シートの保護を設定してみましょう。
シートの保護はパスワードを設定できるから、『特定の人だけ編集可能』にもできるよ!

Dr.オフィス
シートの保護をして変更できないようにする
↑今回は、売上合計報告を『シートの保護』します。
売上合計データをもとにグラフも添付されています。
↑校閲タブを開き、『シートの保護』を押しましょう。
↑シートの保護ダイアログボックスが表示されました。
このままOKを押して、適当にデータを選択し『DELETE』を押してみます。
↑『変更しようとしているセルやグラフは保護されているシート上にあります。変更するには、シートの保護を解除してください。パスワードの入力が必要な場合もあります。』とメッセージが表示されました。
何も入力していないセルを選択して、何かをしようとしてもメッセージが表示されます。
グラフは、選択することもできません。
このように、まったく入力や削除、編集などが不可能になります。
シートの保護の解除方法
シートの保護を設定できたので、次は解除する方法を紹介します。
解除も、とっても簡単です。
↑シートの保護を解除するには、校閲タブの『シートの保護の解除』を押すだけになります。
しかし今回は、パスワードを設定していないので、だれでも解除できます。
パスワードを設定してシートの保護をする
何も設定していない売上合計報告にパスワードを設定してシートの保護をしてみましょう。
↑売上合計報告を開き、校閲タブから『シートの保護』をクリックします。
↑シートの保護ダイアログボックスが表示されます。
ここまでは同じです。
『シートの保護を解除するためのパスワード』が一番上に表示されているので、パスワードを入力しOKを押しましょう。
↑『パスワードの確認』が表示されるので、もう一度パスワードを入力しましょう。
↑さて、データのどこを編集や削除や入力をしようとしてもメッセージが表示されて、何もできません。
↑校閲タブの『シートの保護の解除』を押します。
↑『シート保護の解除』とダイアログボックスが表示され、パスワードが求められます。
↑先ほど設定したパスワードを入力しOKを押すと、シートの保護が解除されます。
このパスワードを特定の人にだけ伝えることで、一部の人だけが編集や削除、入力が可能になるね!

Dr.オフィス
一部だけシートの保護をする
前述では全体のシートの保護について紹介しましたが、今度は一部のシートの保護について紹介します。
↑請求書を使って解説しましょう。
この請求書は、品名は商品ナンバーを入力すると、右のリストからVLOOKUP関数で引っ張ってきてくれます。
単価もVLOOKUP関数を使っています。
金額のセルには、SUM関数などが入っています。
ほかにも数式が入っている請求書です。
この請求書は、関数など入っているセルは触ってほしくありません。
なのでシートの保護をします。
↑入力が必要な部分は、シートの保護をしません。
日付・請求№・宛名・商品ナンバー・数量のセルは、常に入力しますのでシートの保護をしません。
保護をしないセルをCtrlを押しながら全て選択しましょう。
ショートカットキー『Ctrl+1』を押して、セルの書式設定ダイアログボックスを開きます。
↑保護タブを開き、『ロック』のチェックを外しましょう。
OKを押して、セルの書式設定ダイアログボックスを閉じます。
↑校閲タブから『シートの保護』を押します。
↑シートの保護はOKを押して閉じましょう。
↑先ほどロックのチェックを外した『日付・請求№・宛名・商品ナンバー・数量のセル』は、入力が可能になっています。
↑しかし、それ以外のセルはメッセージが表示され入力などできない状態です。
このように、一部だけにシートの保護を設定することも簡単にできます。
パスワードを設定することで、シートの保護を解除することもできないので、間違えて削除してしまったり、フォーマットが変更されることも防げます。
ぜひ活用されてみてください。