エクセル初心者
プロジェクトの進捗を見やすく管理できるガントチャートはないかな?作るのもなんだか難しい気がして…。
ガントチャートは簡単に作る事ができるんだよ。作り方や無料でダウンロードできるテンプレートも紹介しているからじっくり読んでみてね!
Dr.オフィス
この記事ではガントチャートの簡単なつくり方や無料ダウンロード可能なテンプレートなどを紹介しています。
これからガントチャートが必要になる方、ガントチャートの作り方を調べている方はぜひ読み進めてみて下さい。
- 各工程の洗い出し
- 期間の設定
- エクセルでガントチャート作成
- 時間が無ければテンプレートダウンロード
実際に会社の事務作業で10年以上エクセルを活用し続けてきた私が詳しく解説するよ!
Dr.オフィス
ぜひ一緒にガントチャートの作成を行ってみましょう。この記事ではガントチャートの作り方はもちろん、ガントチャートの特徴や作成前の準備も紹介しています。
※本記事は『OS:Windows10』画像は『Excelのバージョン:Microsoft365』を使用しています。
目次
エクセルで作れる!ガントチャートとは?特徴を紹介
ガントチャートとは一言で言うとプロジェクト管理で使われる行程と時間を可視化するツールです。
様々なプロジェクトに採用され、いわゆる「行程表」などと呼ばれる事もあります。
ガントチャートには以下のような特徴があります。
- 進捗を可視化できる
- 今後のタスクを把握できる
- リソースを可視化できる
エクセルで手軽に作成、管理できるとうメリットもあるよ
続いてガントチャートの特徴を紹介していくよ!
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進捗を可視化できる
まず一番の特徴はプロジェクトの進捗予定を可視化できる事です。横軸のタイムラインとカレンダーで誰でも一目で進捗を把握できるのが最大のメリットです。
また、ガントチャートはエクセルで手軽に作成、管理できる手軽さも大きなメリットですね。
今後のタスクを把握できる
今後予定されているタスクや行程もガントチャート上で確認ができます。
ガントチャートはタイムライン上に完了までのタスクが並ぶので今後の予定やタスクがわからないと言った事が起きにくいです。
今後の流れを把握するのに非常に有効なツールと言えます。
リソースを可視化できる
プロジェクトの人員や資材、予算などを書き込む事でリソースも一目でわかります。
各工程にどれだけの予算、担当者、必要な資材なども全て書き込めるのもガントチャートの大きなメリットです。
多くの人とプロジェクトを共有するのに効率のよいツールだよね!
機会があればぜひ使ってみてね!
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エクセルでガントチャートを作成する前に
ガントチャートを作成する前に、まずは以下の項目を事前に洗い出していきましょう。
- 各工程、タスクの洗い出し
- プロジェクト開始・完了期間の設定
- 各工程の開始・完了期間の設定
- 必要な人員、担当者
上記を事前に設定しておくとスムーズにガントチャートの作成が進みます。さらに必要であれば予算や資材などのリソースも洗い出しておくと良いでしょう。
今回は月単位で作成するけど、週単位や時間単位での作成にも応用できるからぜひチャレンジしてみてね!
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エクセルでのガントチャート作成方法
続いてガントチャートの作り方を紹介していきます。
ここではガントチャートのベースとなる表の作成方法を紹介しますので、作成後は各自使いやすいようにカスタマイズしてご利用ください。
今回紹介するガントチャートは以下の想定で作成しています。
- 1カ月間のガントチャート
- 機材の取り付け工事を想定
- 平日のみの作業とする
シンプルなガントチャートですが、完成後のイメージはこちらになります。
それじゃあSTEP1から一緒に作成してみよう!もし作成する時間が無いのであれば、記事後半でテンプレート紹介もしているからチェックしてね
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- STEP
列にヘッダーとなる項目を入力しよう
まずは列1にガントチャートのヘッダーになる部分を入力していきます。
- A1に作業工程と入力
- B1に担当者と入力
- C1に開始日と入力
- D1に完了日と入力
- E1に2024と入力
- F1に年と入力
- G1に5と入力
- H1に月と入力
E1とG1は実際の西暦と月を入れてね!
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- STEP
DATE関数を入力しよう
- E2をクリック
- =DATE(E1,G1,1)を入力
E2に2024/05/1と表示されていればOKです。DATE関数は日付を自動出力してくれる便利な関数になります。
詳しくは≫【エクセル】日付を自動で入力する!関数を使って効率化しようで紹介していますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。 - STEP
となりのF2セルに=E2+1を入力する
- F2をクリック
- =E2+1を入力
これでF2に2024/5/2と表示されていればOKです。続いてオートフィルですべての日付を出力していきます。
- STEP
オートフィルですべての日付を自動出力
- セルの右下+をクリックしてドラッグ
- 月末まで一気に出力
オートフィル機能を使い月末までの日付を一気に出力していきましょう。
連続したデータを出力するオートフィルについて≫【エクセル】オートフィルで大量の連続データを入力!日付や曜日もこれだけでOKでわかりやすく解説しています。
- STEP
日付を見やすく表示させよう
- 列の上で右クリック
- セルの書式設定をクリック
- STEP
日付の表示方法を選択する
- 日付を選択
- 3/14の表示をクック
- OKをクリック
これで日付のセルの表示がすべて2024/5/2から5/2の様にすっきり表示されるようになりました。
- STEP
WEEKDAY関数を入力して曜日を出力
- E3セルをクリックする
- =WEEKDAY(E2)を入力する
これでE3に数字が表示されていればOKです。
続いてこの数字を曜日に変換して行きます。
- STEP
E3でセルの書式設定を選択
- E3で右クリック
- セルの書式設定をクリック
- STEP
ユーザー定義をクリック
- 表示形式からユーザー定義をクリック
- リストからaaaを選択
これでE3の数字が曜日に変換されます。
- STEP
オートフィルですべての曜日を自動出力
- E3のセルをクリック
- セルの右下+をクリックして月末までドラッグ
- STEP
カレンダー部分の幅を調整して見やすくする
- 行E~AIまでを全て選択
- 幅を4.50に調整する
これでカレンダー部分が一気に見やすくなりました。
- STEP
全体を中央ぞろえにする
- セル全体を選択
- 中央ぞろえをクリック
これでセルすべての文字が中央揃えになりました。
- STEP
ヘッダーを見やすくする
- 作業工程A1~A3セルを結合
- 担当者B1~B3セルを結合
- 開始日C1~C3セルを結合
- 完了日D1~D3セルを結合
これをする事でヘッダー部分が見やすくなりカレンダー部と列も揃うのですっきりします。
- STEP
作業工程を入力する
A4から順に作業工程を入力していきましょう。ポイントはなるべく時系列順に上から入力していった方が見やすくわかりやすい表になります。
行程によっては現時点で時系列が不明瞭な事もあるでしょうから、その場合はおおよそで構いません。 - STEP
担当者・開始完了日を入力する
- 担当者の名前を入れる
- 行程の開始日を入れる
- 行程の完了日を入れる
行程の担当者と開始日、完了日などを入力していきましょう。
担当者が複数名になる場合はセルのサイズを調整したり、並列で名前を並べたりなど調節してください。微調整は一旦ガントチャートが完成した後にしたほうが良いよ!まずはベースとなるガントチャートの完成を目指そう!
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- STEP
条件式書式を設定する
- 条件付き書式をクリック
- E4をクリック
- 新しいルールをクリック
- STEP
新しい書式を設定
- 数式を使用して書式設定するセルを決定をクリック
- =AND(E$2>=$C4, E$2<=$D4)を入力
- 書式をクリック
- STEP
塗りつぶしの色を選択
- 塗りつぶしタブを選択
- 任意の色を選択
- OKをクリック
塗りつぶしの色は見やすい色がオススメ!青系、緑系、赤系など
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- STEP
新しい書式設定を完了する
- 数式を使用して~が選択されているか確認
- =AND(E$2>=$C4, E$2<=$D4)が入力されているか確認
- プレビューの色を確認
- 問題なければOKをクリック
E4セルに、「開始日」または「完了日」の期間が該当する場合に緑に塗りつぶしする条件を設定をすることができたよ。
次の工程でも同じように条件付き書式を使い、E4セルが土日に該当する場合に塗りつぶしする色を指定しよう!Dr.オフィス
- STEP
2つ目の条件式書式を設定する
- E4をクリック
- ホームタブを開く
- 条件付き書式をクリック
- 新しいルールを選択
- STEP
新しい書式を設定
- 数式を使用して書式設定するセルを決定をクリック
- =OR(E$3=1, E$3=7)を入力
- 書式をクリック
- STEP
塗りつぶしの色を選択
- 塗りつぶしタブを選択
- 任意の色を選択
- OKをクリック
- STEP
新しい書式設定を完了する
OKをクリックし、新しい書式設定を完了させましょう。
OR関数で「E4セルがある列が土曜日または日曜日に該当している場合はグレーに塗りつぶしする」という条件をつけることができたよ!
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- STEP
オートフィルで条件付き書式を月末までコピー
- E4をクリック
- オートフィルを使い月末まで出力
- STEP
最終工程がある行まで条件付き書式をオートフィル
- E4〜AI4までが選択されていることを確認
- 最後の工程がある行までした方向にオートフィル
- STEP
ガントチャートの完成!
ガントチャートのセルに「作業日がある日を緑で塗りつぶしする」さらに「作業日がない土日はグレーで塗りつぶしする」条件付き書式を設定したことで、作業期間および土日のセルを一気に指定の色に塗りつぶしすることができました!
作成したガントチャートは、西暦・月・期間(開始日/完了日)を書き換えると自動で更新することができます。
自動で書き換えができるガントチャートは、ファイルを保存しておけば何度でも繰り返し使用できるのでとっても便利!
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無料ダウンロードできるガントチャートのテンプレートを紹介
ここからは手軽にダウンロードできるガントチャートのテンプレートを紹介します。
作る時間が無い方はフリーテンプレートでも十分機能的なガントチャートがありますので、こちらもチェックしてみて下さい。
今回紹介するテンプレートはこちらになります。
- Microsoft Excel標準テンプレート
- Microsoft公式のテンプレート
- 外部サイトのテンプレート
Microsoft Excel標準テンプレート
実はMicrosoft Excelには標準でガントチャートのテンプレートが用意されています。種類も豊富なのでまずはこちらをチェックしてみて下さい。
テンプレートの場所は以下の通りです。
- STEP
ファイルをクリック
まずはエクセルシートから左上のファイルをクリックしましょう。
- STEP
その他テンプレート
続いてその他テンプレートをクリックします。
- STEP
検索ボックスに『ガント』を入力
検索窓に『ガント』と入力しましょう。
- STEP
テンプレートが表示される
これでMicrosoft Excelに用意されてあるテンプレートが表示されました。
シンプルなモノから高機能なモノまでたくさんあるよ!気になるテンプレートをダウンロードしてみてね。
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Microsoft公式のテンプレート
続いて紹介するのはMicrosoftが公式で紹介しているガントチャートのテンプレートになります。
もちろん無料で利用できますし、自分で加工して使いやすくしてもOK。
ダウンロードは以下のリンクからどうぞ。
≫ガント チャート テンプレートを使用して整理する:Microsoft
外部サイトのテンプレート
ここまで紹介した中で気に入ったテンプレートが無かった場合は、テンプレートを無料配布しているサイトもありますので紹介します。
≫ビズ研
豊富なテンプレートが用意されているのが特徴です。Microsoftで提供しているテンプレートで不十分な場合はこちらもチェックしてみて下さい。
基本的にはMicrosoftが用意しているテンプレートで十分だと思いますよ。
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エクセルでのガントチャート作成に関するQ&A
Q
エクセルのガントチャートで月表示にするにはどうすれば良いの?
A
各月の1日~月末までをカレンダーとして表示させる方法が一般的です。手順は≫ガントチャートの作成方法の項目で紹介しています。
Q
ガントチャートを印刷するには?
A
ガントチャートは資料として配布する事もありますので印刷する事を念頭に作成します。印刷については≫エクセルの印刷範囲をA4サイズぴったりにする方法!で紹介しています。
Q
エクセルのテンプレートはどこにありますか?
A
テンプレートはExcel内に用意されていますし、Microsoftの公式サイトからダウンロードも可能です。詳しくは≫無料ダウンロードできるガントチャートのテンプレートを紹介の項目で解説しています。
エクセルでガントチャートは簡単に作成できる!無料ダウンロードも可能
ガントチャートを作成するのは決して難しくありません。実際に記事内の作成方法に沿って作成してもらえれば20分程度でベースを完成できます。
一方であまりExcelに詳しく無かったり、時間や手間が惜しい人はテンプレートを使用しましょう。多くの場合はMicrosoftが用意しているテンプレートで十分だと思います。
それではエクセルでのガントチャート作成についてもう一度振り返えってみましょう。
- ガントチャートはプロジェクト管理に便利
- 作成は難しくない
- 無料テンプレートも豊富
ぜひ自分のプロジェクトにピッタリのガントチャートを探してみてね!
Dr.オフィス
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
また、ガントチャートは多数の人と共有する事も多いと思います。
こちら≫【エクセル】共有する方法を徹底解説!いまさら聞けない便利技ではわかりやすくエクセル共有の方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。