
エクセル初心者
会社の男女別人数と、年齢を45歳以上と45歳未満で分けた人数を把握しないといけない。膨大な社員名簿から数えていたら終わらないよ。どうしよう!
こんな時は、COUNTIF(カウントイフ)関数を使うと解決できます。
COUNTIF関数は、条件と一致するデータの数を数えることができます。
- 社員名簿から『男性社員』『女性社員』を数える
- 社員名簿から『45歳以上』『45歳未満』を数える
というように『条件』を引数に指定するだけで簡単に求めることができる関数です。
- 範囲と検索条件を把握する
- COUNTIF関数に範囲と検索条件を挿入する
COUNTIF関数は、データを分析する際にとても便利な関数です。
テストの平均点以上の人数を数えたり、アンケートの集計や、名前に「子」がつく人数を数えたり、とさまざまな条件を数えることができます。
検索条件は『数値』でも『文字列』でも大丈夫ですよ。
本文では『社員名簿』を参考にしながら詳しくCOUNTIF関数を解説しますね。
COUNTIF関数は『エクセル関数のレベルアップ』におすすめです。
ほかにも脱初心者が知っとくべき関数を43個紹介した記事があるので、ぜひチェックしてみてください。
※本記事は『OS:Windows10』画像は『Excelのバージョン:2019』を使用しています。
目次
条件と一致するセルの数を求めるCOUNTIF関数
エクセルで、条件と一致するデータの数を求めるには【COUNTIF関数】が、とても簡単で便利です。
似た関数でCOUNT関数があります。
COUNT関数は、数値の個数を数えることが出来ます。
そしてIF関数は、条件によって処理を分けることが出来る関数です。
この2つを合わせたものがCOUNTIF関数になります。
COUNTIF関数とは
=COUNTIF(範囲,検索条件)
意味:指定した範囲内のデータから、指定した条件と一致するデータの個数を数えることが出来ます。
COUNT関数についての詳しい解説はこちら≫エクセルで【COUNT関数・COUNTA関数】を使ってデータの個数を数える!を参考にしてみてください。
IF関数についてはこちら≫エクセルの【IF関数】を使い「#N/A」や「0」などを表示させず空白セルにする!で解説しています。
COUNTIF関数を使い条件と一致するデータを数えよう!
社員名簿から、それぞれの条件と一致するデータの数を数えてみましょう。
性別分けの人数を数える
↑社員名簿があります。
男性人数と女性人数を入力するセルがありますので、こちらにCOUNTIF関数を使い、数を求めましょう。
↑C15のセルを選択します。
=COUNTIF(C3:C12,”男”)
を入力しEnterを押しましょう。
この式は、C3からC12の範囲より”男”と入力されたデータの個数を数えて表示します。
↑男性人数は『4』人と求めることが出来ました。
同じように女性社員も求めてみましょう。
↑C16のセルに
=COUNTIF(C3:C12,”女”)
と入力します。
↑女性社員は『6』人ですね。
文字列は””(ダブルクォーテーション)で囲んであげると検索できるよ!

Dr.オフィス
年齢で未満・以上を数える
次に年齢を『45歳以上』と『45歳未満』で数えてみましょう。
↑『45歳以上』と『45歳未満』の人数を入力するセルがあります。
COUNTIF関数を使い、数を求めましょう。
↑E15のセルを選択します。
=COUNTIF(F3:F12,”>=45″)
を入力し、Enterを押します。
↑45歳以上の人数『6』人が表示されました。

エクセル初心者
式に含まれる『>=』これって何ですか??
『〇〇以上』『〇〇以下』『〇〇より大きい』『〇〇と同じ』などを表す記号を比較演算子と言うよ!比較演算子は下の表でまとめているからチェックしてみてね!

Dr.オフィス
↑45歳未満の人数も求めてみましょう。
E16を選択し、
=COUNTIF(F3:F12,”<45″)
を入力します。
↑45歳未満の人数は『4』人ですね。
性別分けの人数も、年齢の以上・未満の人数も、どちらも簡単に求めることが出来ました。
さまざま比較演算子は、下の表を参考にしてみてくださいね!
演算子 | 意味と説明 |
---|---|
>= | 【以上】 例:①>=② 「①は②以上」 |
<= | 【以下】 例:①<=② 「①は②以下」 |
> | 【より大きい】 例:①>② 「①は②より大きい」 |
< | 【より小さい(未満)】 例:①<② 「①は②より小さい」 |
= | 【等しい】 例:①=② 「①と②は等しい」 |
<> | 【等しくない】 例:①<>② 「①と②は等しくない」 |
エクセルで使う比較演算子の「=」は、後ろにつけよう!

Dr.オフィス
まとめ
今回はCOUNTIF(カウントイフ)関数を解説しました。
COUNTIF関数は、条件と一致するデータの数を数えることができます。
条件にもさまざまなものがありますので、データ分析をする際には、大変便利な関数です。
そして、おもしろいことにCOUNTIF関数はCOUNT関数とIF関数をあわせた関数です。
COUNT関数は数値の個数を数えることができ、IF関数は条件によって処理を分けることができます。
それぞれの関数の解説を見ると、さらに分かりやすいので、参考にしてみてくださいね。