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【超簡単】エクセルで年度を表示させる方法3選

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エクセル初心者

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エクセルで年度を表示させたい!日付から計算できないの?西暦を和暦に変換する方法も知りたい!

日付から年度表示させるのも、西暦を和暦にする方法もカンタンだよ!

Dr.オフィス

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今回は、エクセルの関数を使って年度を表示させる3つの方法をご紹介します。

併せて、西暦の年度を和暦に変換する方法もご紹介しますので、一緒にご活用くださいね。

エクセルで年度を表示させるポイント
  1. エクセルのEDATE関数またはEOMONTH関数、YEAR関数を使えば簡単に年度を表示させられる
  2. 数字の西暦年を和暦に変換するにはDATEVALUE関数を活用する
  3. 日付から一度に和暦の年度を表示させるにはTEXT関数を使う

MOSエクセルエキスパートの資格を持つ私が、年度をカンタンに表示させちゃうよ!

Dr.オフィス

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4月始まりの年度では1月~3月の取り扱いが面倒に思えますが、少しの発想の転換で簡単に自動計算できます。

≫日付に関するエクセルの便利技も併せてご活用くださいね。

※本記事は『OS:Windows11』画像は『Excelのバージョン:Microsoft365』を使用しています。

エクセルで年度を関数で出す方法

エクセルで年度を関数で出す際、年度始まりが4月の場合はこのように考えるのが一般的です。

  • 4月~12月と翌年1月~3月に分けて考える
  • 4月~12月の場合は「当該年」を抽出する
  • 1月~3月の場合は「当該年マイナス1」を抽出する
4月~12月と1月~3月で分岐
4月~12月と1月~3月で分岐

この図解をエクセルの数式にすると、次のとおりです。

IF関数で条件を作成
IF関数で条件を作成

=IF(MONTH(日付が入力されたセル)>3,YEAR(日付が入力されたセル),YEAR(日付が入力されたセル)-1)

この数式でも間違いではないのですが、今回は「なるべくシンプルに年度を計算する」という視点で考えてみましょう。

EDATE関数を使って年度を出す方法

まずは、「EDATE関数」を使って年度を計算してみましょう。

EDATE関数とは、「開始日から起算して、指定した月数だけ移動した日付を表示する関数」です。

日付はシリアル値で表示されます。

=EDATE(開始日,指定した月)

  • ”指定した月”がプラス・・・未来に向かう
  • ”指定した月”がマイナス・・・過去にさかのぼる

ここで、4月始まりの年度と、1月始まりの年の関係性を考えてみましょう。

4月始まりの年度と、1月始まりの年の関係性
4月始まりの年度と、1月始まりの年の関係性

年度と年の間には常に3ヶ月の差があります。

年度のほうが、年と比べて3ヶ月遅れて新しい年度を迎えるということです。

そう考えてみると、EDATE関数を使って「常に3ヶ月遅い状態」を創り出してしまえば、年度を自動表示させられることが分かりますね。

それでは、実際のエクセルの画面で、EDATE関数を使った年度の出し方について確認してみましょう。

  1. STEP

    関数を挿入ボタンをクリック

    関数を挿入ボタンをクリック
    関数を挿入ボタンをクリック
    1. 年度を表示させたいセル(D5セル)をクリック
    2. 「関数を挿入」ボタンを押す
  2. STEP

    EDATE関数を呼び出す

    EDATE関数を呼び出す
    EDATE関数を呼び出す
    1. 「関数の検索」に”EDATE”と入力
    2. 「検索開始」ボタンを押す
    3. 関数名が表示されるので、「EDATE」を選択
    4. 「OK」ボタンを押す
  3. STEP

    引数を設定

    EDATE関数の引数を設定
    EDATE関数の引数を設定
    1. 「開始日」に年度を求めたいセル(A4セル)を指定
    2. 「月」に「マイナス3」と入力
    3. 「OK」ボタンを押す

    年度が切り替わるのは”年”より3ヶ月遅いので、マイナス3を入力するよ!

    Dr.オフィス

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  4. STEP

    開始日マイナス3ヶ月の日付(シリアル値)が表示された

    シリアル値が表示された
    シリアル値が表示された

    開始日より3ヶ月さかのぼった日付が表示されました。

    このシリアル値を書式設定で日付表示に変更することで「年月日」が表示されますが、今回は「年度」を出したいので、月日は不要です。

    「YEAR関数」を追加して、「年」のみ表示させましょう。

  5. STEP

    YEAR関数を追加する

    EDATE関数とYEAR関数をネストする
    EDATE関数とYEAR関数をネストする
    1. 年度を表示させたいセル(D5セル)をクリック
    2. 数式バーで、STEP3で入力したEDATE関数の前後を「YEAR()」で囲む
    3. Enterキーを押す
  6. STEP

    年度が表示された

    EDATE関数とYEAR関数で簡単に年度が表示された
    EDATE関数とYEAR関数で簡単に年度が表示された

    これで簡単に年度が表示されました。

    C列の数式を見ても、「IF関数」で条件分けをするよりも数式がシンプルであることが分かります。

EOMONTH関数を使って年度を出す方法

EDATE関数と同様の考え方で、「EOMONTH関数」を使って年度を出す方法もあります。

EOMONTH関数とは、「開始日から起算して、指定した月数だけ移動した月の”末日”を表示する関数」です。

日付はシリアル値で表示されます。

=EOMONTH(開始日,指定した月)

  • ”指定した月”がプラス・・・未来に向かう
  • ”指定した月”がマイナス・・・過去にさかのぼる
EDATE関数と同じような数式
EDATE関数と同じような数式

EDATE関数と同様、EOMONTH関数とYEAR関数を組み合わせることで年度を出せます。

EOMONTH関数とEDATE関数の違い
EDATE関数・EOMONTH関数ともに「開始日から起算して”指定した月数”だけ移動する関数」です。
EDATE関数は、”基準となる日と同じ日付”の値を表示させるのに対して、EOMONTH関数は、”その月の末日”の値を計算します。

≫EOMONTH関数で月末日を出す方法が気になる方は、こちらもぜひチェックしてみてください。

YEAR関数を使う裏技

最後に、YEAR関数を使って、ウラワザ的な考え方で年度を出す方法をご紹介します。

考え方の流れは次のとおりです。

  • 求めたい年度の”次の年”を計算する
  • 求めた”次の年”から1をマイナスする
  • 表示させたい年度を出す

例えば求めたい年度が2024年度だとしたら、その次の年(2025年)をまず計算し、そこから1をマイナスするといった流れです。

4月始まりの年度の場合、”次の年”に一番遠いのは4月1日です。

4月1日から”次の年”の1月1日までの日数は275日。

4月1日から”次の年”である1月1日までの日数は275日
4月1日から”次の年”である1月1日までの日数は275日

どんなに”次の年”まで離れていたとしても、275を足せば、”次の年”になるので、とりあえず日付に275日を足して、強制的に”次の年”にしてしまおう!という手法です。

最後に、忘れずに1をマイナスします。

次の年を求めたあとに1をマイナスする
次の年を求めたあとに1をマイナスする
エクセル初心者

エクセル初心者

275日を足して1年マイナスするなら、「365日-275日=90日」を最初からマイナスしたほうが効率がいいんじゃないの?

2月の日数が28日になったり29日になったりする「うるう年」があるため、1年間の日数が365日になったり366日になったりするんだ。
そのため、最初から90日をマイナスする方法では、100%正しい結果になるとは限らないよ!

Dr.オフィス

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この方法は、使用する関数がYEAR関数だけと最もシンプルですが、この数式をひと目見ただけで考え方を理解するのは難しいでしょう。

そのため、複数人でファイルを使用する場合はEDATE関数またはEOMONTH関数を使うほうが無難です。

西暦の年度を和暦に変換する方法

令和の改元を機に、年度表記を西暦にした企業もありますが、和暦を使用している企業もまだまだあります。

西暦表記をしていたものを和暦表記に変更する際の流れは次のとおりです。

  • 西暦年だけの数字を、関数を使って日付データに変換
  • 日付データを書式設定により和暦のみ表示させる

使用する関数は「DATEVALUE」関数です。

DATEVALUE関数は、「文字列の形式で表示された日付を、日付データに変換します。

西暦4ケタが入力されている
西暦4ケタが入力されている

このように西暦年の4ケタのみが入力されている場合に、和暦に変換する方法を一緒に確認してみましょう。

  1. STEP

    日付データに変換するための関数を挿入する

    関数の挿入をクリック
    関数の挿入をクリック
    1. 和暦を表示させたいセル(B4セル)をクリック
    2. 「関数の挿入」をクリック
  2. STEP

    DATEVALUE関数を選択

    DATEVALUE関数を選んでOKを押す
    DATEVALUE関数を選んでOKを押す
    1. 「関数の検索」欄に「datevalue」と入力
    2. 「検索開始」ボタンを押す
    3. 関数名「DATEVALUE」を選択
    4. 「OK」ボタンを押す

    「関数の検索」欄に入力するのは関数名の一部でもOK!
    小文字でも大丈夫だよ!

    Dr.オフィス

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  3. STEP

    DATEVALUE関数の引数を設定

    和暦にしたいセル番地&"4月1日"と入力
    和暦にしたいセル番地&”4月1日”と入力
    1. 「日付文字列」欄に【和暦にしたいセルのセル番地(A4セル)】&”4月1日”と手入力
    2. 「OK」ボタンを押す

    日付は好きな日付で構いません!
    今回は「年度始め」ということで4月1日にしてみたよ!

    Dr.オフィス

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  4. STEP

    日付データが表示された

    1985年4月1日を表すシリアル値が表示された
    1985年4月1日を表すシリアル値が表示された

    1985年4月1日を日付データとして表す「シリアル値」が表示されました。

    続けて、セルの書式設定を使って、年の部分のみを和暦で表示させましょう。

  5. STEP

    セルの書式設定を呼び出す

    ショートカット「Ctrl+1」でセルの書式設定を呼び出せる
    ショートカット「Ctrl+1」でセルの書式設定を呼び出せる

    日付データを表示させたセル(B4)を選択し、Ctrl1で書式設定を表示させましょう。

  6. STEP

    表示形式を設定

    表示形式を設定する
    表示形式を設定する
    1. 「表示形式」タブを押す
    2. 「ユーザー定義」をクリック
    3. [$-ja-JP-x-gannen]ggge”年度”と入力
    4. 「OK」ボタンを押す

    [$-ja-JP-x-gannen]ggge”年度”は、手入力するよりも、すでにある
    [$-ja-JP-x-gannen]ggge”年”m”月”d”日”のm以下を削除して”年”を”年度”に修正したほうが効率がいいよ!

    Dr.オフィス

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  7. STEP

    和暦の「年」のみが表示された

    西暦表記を和暦に変換することができた
    西暦表記を和暦に変換することができた

    このように、DATEVALUE関数と書式設定によって、西暦年の4ケタのみが入力されている場合でも和暦に変換することができました。

  8. STEP

    必要に応じて日付を調整

    必要に応じて改元後の日付に修正
    必要に応じて改元後の日付に修正

    この図の「B6」セルのように、平成から令和に改元があった年度の場合、DATEVALUE関数で手入力で追加した月日が平成に属しているのか令和に属しているのかで表示が変わってきます。

    2019年4月1日は「平成31年」に属しています。

    そのため、もしも「令和元年度」と表示させたい場合は、DATEVALUE関数の月日を5月1日以降に修正しましょう。

  9. STEP

    改元後の年度に変更

    日付を改元後に変更
    日付を改元後に変更

    DATEVALUE関数の月日を修正することで、改元後の年度とすることができました。

DATEVALUE関数は≫日付の表示形式を変更する際の活用方法を覚えておくと便利です。よかったらチェックしてみてくださいね。

エクセルで年度を出すときのQ&A

Q

エクセルで年度を表示するには?

A

EDATE関数またはEOMONTH関数を活用して、日付データから年度だけを切り出しましょう。
年度は4月始まりの場合、日付データの月マイナス3ヶ月を表示させることで対応できます。

Q

エクセルで年度を和暦表示するにはどうすればいいですか?

A

年度を日付データにした上で、「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザー定義」で「[$-ja-JP-x-gannen]ggge”年度”」と設定しましょう。
定義に「gannen」表記がある場合、「1年」を「元年」と表示させることができます。

Q

日付から一度に和暦の年度を表示させるには?

A

=TEXT(EDATE(【日付が書かれたセル】,-3),”[$-ja-JP-x-gannen]ggge年度”)と入力すれば一度に和暦の年度を表示させることができます。
YEAR関数の代わりにTEXT関数を使い、和暦表示の設定をします。
ただし、改元があった年度の表示については改元前後の和暦が混在することとなり、別途、IF関数を追加してどちらかの和暦に統一するなどの対応が必要です。

エクセルで年度を出すのはこんなに簡単!

このように、エクセルで年度を表示させるのは、考え方を少し変えるだけで簡単な数式で出すことができます。

西暦の年を和暦に変換するのも、少しのコツで簡単にできます。

EDATE関数もEOMONTH関数も、年度を表示させる以外にも使いみちがたくさんあるので、ぜひ普段から活用してください。

最後に、エクセルで年度を出すポイントをおさらいしましょう。

おさらい
  • エクセルのEDATE関数、EOMONTH関数、YEAR関数を使えば簡単に年度を表示させられる
  • 数字の西暦年を和暦に変換するにはDATEVALUE関数を活用する
  • 日付から一度に和暦の年度を表示させるにはTEXT関数を使う

今回ご紹介した内容を活用して、ぜひ、作業の効率化・省力化につなげてくださいね!

大規模な表を作成する場合などは≫日付の自動入力も効率化に役立ちますので、良かったらご覧ください。

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