エクセルの円グラフ内に内訳を表示する手順と面積が狭い系列を見やすくするテクニック

エクセル初心者

エクセルの円グラフの中に内訳を表示したいんだけど、やり方を教えて！

凡例という形ではなく、グラフ内に内訳を表示したほうがわかりやすいときもあるよね。
エクセルのグラフ内に内訳を表示させてみよう。

Dr.オフィス

円グラフを作成すると内訳は凡例という形でグラフの外側に自動で挿入されますが、設定を変更するとグラフ内に内訳を表示させることができます。

マイクロソフトオフィススペシャリストマスターの資格を持つ私が、エクセルで円グラフ内に内訳を表示させる方法を解説するね。

Dr.オフィス

内訳は「凡例」という形で表示しなければいけないというルールはないので、必要に応じて内訳が表示される位置を使い分けてみてください。

≫【エクセル】円グラフの基本操作とグラフを見やすく編集する方法を徹底解説！では、円グラフの作り方など基本操作を詳しく解説していますので、こちらの記事もぜひご覧ください。

※本記事は『OS：Windows11』画像は『Excelのバージョン：Microsoft365』を使用しています。

エクセルの円グラフ内に内訳を表示させる方法

円グラフ内に表示させる文字、数字の位置、表示させたい項目は、グラフエリア内にあるそれぞれの項目の書式設定の画面から自由に変更することが可能です。

データラベルの書式設定を使って、内訳を円グラフ内に表示させる手順を解説します。

1. STEP

   円グラフを挿入して「データラベル」を表示させる

   

   1. グラフに必要な表の範囲を選択して、円グラフを挿入する
   2. 「グラフ要素」の「＋」をクリック
   3. 「データラベル」にチェックを入れる
2. STEP

   「データラベルの書式設定」を選択

   

   1. いずれか1つのデータラベルの上で右クリック
   2. 「データラベルの書式設定」を選択
3. STEP

   「データラベルオプション」の設定内容を変更する

   

   1. 「分類名」にチェックを入れる
   2. 「値」のチェックを外す
   3. 「パーセンテージ」にチェックを入れる
4. STEP

   凡例を削除する

   

   凡例をクリックして、Deleteで削除しましょう。

5. STEP

   グラフタイトルを挿入する

   

   最後にグラフタイトルを入力すれば、円グラフの中に内訳とパーセントを表示させた円グラフの完成です。

   必要に応じてグラフの色・フォントの大きさを変更してみてね。

   

   Dr.オフィス

データラベルの分類名にチェックを入れても内訳が表示されないときの対処法

エクセル初心者

データラベルの分類名にチェックを入れたんだけど、内訳に表示されないんだけどどうしたらいいの？

内訳がうまく表示されないときは、「セルの値」にチェックを入れて表示させる方法を試してみよう！

Dr.オフィス

データラベルの書式設定で「分類名」にチェックが入っているのに内訳が表示できないときは、以下の方法をためしてみてください。

1. STEP

   データラベルの上で右クリックをして「データラベルの書式設定」を選択

   

   1. いずれか1つのデータラベルの上で右クリック
   2. 「データラベルの書式設定」を選択
2. STEP

   セルの値にチェックを入れる

   

   「分類名」にチェックが入っていた場合は、「分類名」のチェックを外し、「セルの値」にチェックを入れてください。

3. STEP

   データラベル範囲のダイアログボックスが表示される

   

   「データラベル範囲の選択」のダイアログボックスが表示されたら、画面右側にある上向き矢印をクリックしましょう。

4. STEP

   データラベルの範囲を選択

   

   表から内訳で表示させたいデータが入力されている範囲をドラッグしましょう。

5. STEP

   「OK」をクリック

   

   データラベル範囲の画面に戻ったら、「OK」をクリックします。

6. STEP

   グラフに内訳が表示された

   

   「分類名」にチェックが入っていませんが、「セルの値」を使ってグラフ内に内訳を表示することができました。

ラベルオプションの「分類名」にチェックを入れるとグラフ内に内訳を表示できますが、内訳がうまく表示されなかったときは「セルの値」を使う方法を試してみてください。

円グラフに内訳を表示する手順と系列の面積が少ない箇所を見やすくするテクニック

円グラフ内に内訳を挿入すると、グラフ内に表示される文字数が多くなるため、グラフの色のついている範囲内にすべての文字を表示できないことがあります。

このままの状態の円グラフを活用しても特に問題はありませんが、系列の面積が少ない箇所を縦棒グラフに変更すると、内訳の内容をより見やすくなります。

こちらの画像は、データ系列の数字が低い「50代、60代、その他」の部分に縦棒グラフを入れた補助縦棒付き円グラフです。

系列の数が多く、面積の少ないエリアが多い円グラフの場合は、このように補助縦棒付き円グラフに変更してみると、すべての系列の内訳が見やすくなりましたよね。

エクセル初心者

たしかに、補助縦棒付き円グラフにすると、面積の少ないエリアの内訳がとても見やすくなったね。

通常の円グラフから補助縦棒付き円グラフに変更する手順を解説します。

1. STEP

   グラフの種類を変更する

   

   1. 円グラフの部分を選択
   2. 「グラフのデザイン」タブをクリック
   3. 「グラフの種類を変更」を選択する
2. STEP

   「補助縦棒付き円」を選択

   

   1. 「すべてのグラフ」タブをクリック
   2. 「円」を選択
   3. 「補助縦棒付き円」を選択する
   4. 「OK」をクリックする
3. STEP

   データラベルの位置を整える

   

   グラフの種類を変更すると、「グラフタイトル」や「データラベル」の位置が変わってしまうので、最後に位置の修正を行ってください。

   データラベルの位置の修正を行うときは、移動したいデータラベルの上で2回クリックしてから動かさないと、すべてのラベルの位置が変わってしまうから注意してね！

   

   Dr.オフィス

エクセル初心者

縦棒を入れたグラフって難しそうだと思ったけど、意外と簡単にできるんだね。

ワンランク上の円グラフになるから、ぜひ挑戦してみてね。

Dr.オフィス

エクセルの円グラフ内に内訳を表示する手順に関するQ＆A

エクセルの円グラフの中に内訳を表示する方法をマスターしよう

エクセルで円グラフを作成すると、内訳は「凡例」という形で自動的にグラフの外に表示されます。

グラフ内に内訳を表示したいときは、データラベルのオプションの中にある「分類名」にチェックを入れましょう。

「凡例」を必ず使わなければいけないというルールはないので、内訳を表示するときは資料の内容に合わせてグラフ内に表示する方法と「凡例」を使う方法を使い分けてみてください。

最後に、円グラフの中に内訳を表示させる方法をおさらいしておきましょう。

エクセルでは、表の範囲を選択してグラフの種類を選択するだけで簡単にグラフを挿入できますが、書式が自動で設定されてしまうものが多いため、思い通りのグラフにするためには設定の変更が必要です。

本記事を参考に、グラフの中に内訳を表示する方法をマスターしてみてくださいね。

≫【エクセル】グラフの基本の作り方からステップアップまで徹底解説！では、円グラフ以外のグラフの作り方と覚えておくと便利な機能を紹介していますので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。