エクセル初心者
エクセルの複合参照って、どういうことだろう?使い方が知りたいな。
簡単に言うと、絶対参照と相対参照を組み合わせたものが複合参照だよ!くわしく解説していくね!
Dr.オフィス
今回は、エクセルの複合参照について解説します。
- 単価と個数の計算式で単価が固定の場合は絶対参照
- それぞれ単価がある場合は相対参照
- 絶対参照と相対参照を組み合わせたものを複合参照
上記のように参照の種類があります。
今回は③の複合参照についてくわしく解説するのでぜひ参考にしてみてください。
エクセルの参照について、さらにくわしく紹介した記事はこちら≫エクセルの【参照】を徹底解説!便利な使い方や困ったことも解決!になります。
※本記事は『OS:Windows10』画像は『Excelのバージョン:2016』を使用しています。
目次
エクセルの複合参照とは?
複合参照とは、絶対参照と相対参照の2つを組み合わせたものを複合参照と言います。
考え方は、とてもシンプルです。
- 絶対参照は『行と列』を同時に固定
- 相対参照は『基準セル』をもとに参照
- 複合参照は『行だけ』、『列だけ』を固定
絶対参照については、こちら≫エクセルの絶対参照とは?時短作業に役立つおすすめスキルを参考にしてください。
相対参照について、こちら≫エクセルの相対参照ができない方必見!使い方を解説!を参考にしてください。
次の項目より、複合参照の使い方を解説します。
エクセルの複合参照の使い方
まずは、『=A$1』と『=$A1』の確認をしてみましょう。
↑セルB1をみてみましょう。セルA1の『行』を絶対参照にして『列』を相対参照とする場合は、『A1』の『1』の前に『$』を付け『=A$1』とします。
↑セルB1をみてみましょう。セルA1の『列』を絶対参照にして『行』を相対参照とする場合は、『A1』の『A』前に『$』を付け『=$A1』とします。
それでは、仕入表から複合参照を使って計算してみましょう。
北海道ジャガイモの仕入数は、全体の仕入合計の何割でしょうか。
↑割合を出す計算式は、『北海道ジャガイモの仕入数÷ジャガイモの仕入合計』ですね。セルE7をコピーすると『#DIV/0!』が表示され正しく計算ができません。
↑セルE7に入れる数式は、『=B7/B14』になります。このセルE7の数式をセルE8にコピーすると数式が相対参照のため『=B8/B15』になり、ジャガイモの仕入合計のセルB14が参照されないため正しく計算ができません。
↑そこで、セルE7に入れる数式のB14を絶対参照にしてみましょう。
セルE7に入れる数式は、『=E7/$B$14』になります。セルE7の数式をセルE13までコピーしてみましょう。セルE8の数式が『=B8/$B$14』になります。相対参照の時とは違って、セルE7からセルE13まで正しい数式になりましたね。
『よしできた!!』と思いきや、この先が問題です。
↑このセルE7の数式をセルF9までコピーしてみましょう。北海道りんごの仕入割合を出したいのに、りんごの仕入合計が参照されず正しい結果が出ません。
↑では、どうしたらいいのかというと、『行だけ』を固定します。行を固定する場合は『B14』の『14』の前に『$』を付けます。
セルE7を選択します。『=』を入力してセルB7を選択し『/』を入力してB14を選択します。続けて『F4』キーを2回押すと『B14』が『B$14』となります。
セルE7の数式を確認すると『=B7/B$14』になりましたね。セルE7の数式をセルG13までコピーし、セルの数式を確認してみてください。
↑セルG13を見てみます。沖縄県みかんの仕入数の割合ですので、数式『=D13/D$14』は、正しいセルを参照していることが分かります。
セルE7をセルG7までコピーすると、『B$14』は、『行だけ』固定しているため『C$14』『D$14』と列だけ右方向に移動して参照します。セルE7をセルE13まで下方向にコピーをしても数式の『B$14』は変わらず、参照先の『行』は14行目のまま参照します。
『行』は絶対参照、『列』は相対参照、その2つを組み合わせているので、複合参照と言います。
複合参照になれるまでは、『行』を固定するのか『列』を固定するのか正直分かりにくいです。複合参照を使った時は、まず下方向に1つ右方向に1つコピーして、数式がどのように変化しているのか確認していくといいでしょう。
複合参照の計算式を作成できるようになれば、編集も楽になって時短にもつながります。まずは、簡単な数式に複合参照を使ってセルの動きを確認していきましょう。
『複合参照』は『行だけ』、または『列だけ』を固定することです!
Dr.オフィス
複合参照の覚え方
絶対参照と相対参照を個別に使った数式は、苦手意識を持たずに取り入れることができます。
複合参照を使った数式は、慣れるまで時間がかかると思いますが、『行』と『列』をしっかり理解できていれば、繰り返し練習することで『どっちを固定するんだっけ?』と迷わなくなります。
↑絶対参照と複合参照の結果を作成しました。セルの値がどうなるかを見比べてみてください。
まずは、簡単な数式からチャレンジしてみてくださいね。
【まとめ】エクセルの参照
今回は、複合参照について解説しました。
セルの参照方法には絶対参照・相対参照・複合参照があり、それぞれの参照方法で計算式の意味と結果が変わります。
- 常に同じセルを参照する方法を『絶対参照』 (入力例) $A$1
- 相対的にセルを参照する方法を『相対参照』 (入力例) A1
- 『絶対参照』と『相対参照』の2つを組み合わせて参照する方法を『複合参照』 (入力例) A$1、$A1
- 『$』を入れるには『F4』キーを押す
エクセルの参照について、さらにくわしく紹介した記事はこちら≫エクセルの【参照】を徹底解説!便利な使い方や困ったことも解決!になります。